ipodバッテリー交換

                                                 
バッテリーチャージ付きのトランスミッターにつないで、ずーっと車の中に

入れっぱなしにしていたiPodのコントロールが効かなくなり、すぐに電源が

入らなくなってしまいました。

とりあえずiTunesにつないでみると、リンゴのマークは出てくるものの、その後

バッテリーチャージが途中でとまったような表示が出てフリーズ。

ついにご臨終かとあきらめつつ、友人のマックスペシャリストに聞いてみると

「バッテリー切れの可能性大。アマゾンでバッテリーを購入して交換すべし!」

との指令を戴いた。

で、調べてみると僕のは第4世代という奴らしい。

バッテリーは交換用の工具が付いた奴で千円弱だったので、本当にそれで

いいのかどうか分からないままとりあえず買ってみました。

到着したのがこれ。





これ、開けてずれている訳じゃございません。この状態で届きました。

おそらくこの緑色いプラモデルの余ったパーツみたいな奴が「専用工具」なの

でしょう。とってもイヤな予感しかしないたたずまい。

そんなことを言っていても仕方がないので、とりあえず作業にかかります。

まずはiPodの本体を開くわけですが、ご存知の通りどこにもねじとか爪とか

そういうのが一切ありません。ネットで調べてみると、本体をぎゅーっと押して

出来た隙間にこの工具を突っ込んで無理矢理開けていけ!なることが書いて

有りますが、そもそも構造が分からなければ開けようがない。





全くのっぺりしやがって、どうしようもないナリよ!

もう少し調べてみると、表面の白い部分に爪があり、本体の金属の部分の

出っ張りに引っかかっていると。そしてその爪を押しながら表面を引き上げる

と。その際には専用工具として付属しているプラモデルの余ったパーツの

様なものは「役に立たない」と。・・・・・・じゃ、どうすりゃいいんだい?

その人はすごく薄い金属で出来た「精密機器オープナー(要するにアップル系

の製品をバラすのに使うんだろうけどそうはかけないからこの名前なんで

しょうね)」をつかえと言っている。

そこでネットで調べてみると、その工具、千円ぐらいする。

バッテリーより高いじゃないの!いやですよそんなの。

そこで何か代用できる薄い金属を探してみると・・・・・・・・・・・・・

タッタラッタラーリーラー「ステンレススケールゥゥゥゥ(もちろんドラえもん風に)」





画像下側の、どこのご家庭にでも有るステンレススケール。

ちなみにね、一応専用工具と言われる物も使ってみましたよ。

でもどんだけつぶそうが何しようが、本体にそれが入る隙間なんて作れない。

そこで役に立つのがこいつですよ。

ぎゅーっと本体をつぶして、わずかに出来た隙間に「えいっ!」とこのステンレス

スケールをぶっ込みます。





こういう訳ですよ。

ちなみにこの画像は既に結構はずれている状態です。

ここまで行くのにこつこつこつこつ、すりすりすりすり、ちょっとずつちょっとずつ

様子を見ながらスケールをこじって行くわけです。

最初に「ポコッ」と本体が浮いた時なんて、思わず全身の力が抜けるくらい

うれしいっす。

さて、ここまで来ればこっちのもんですよ。

そのまま全体を外してパカッと蓋を開けると・・・・・





こんな感じ。

一瞬バッテリーがないのかと思って焦りましたが、そんなはずはないのです。

冷静になってハードディスクを持ち上げてみると・・・・・

いました!





ひっそりとハードディスクの裏側に隠れてました。

まずはコネクターを外すわけですが、配線が基盤の下に隠れているので

コネクターを外したら基盤と本体の隙間から強引に引っこ抜きます。

本当は基盤を外して丁寧にとりたいところですが、極小のトルクスみたいな

特殊なビスで留まっているので仕方ないですね。

お次はメインイベントのバッテリー交換。

精密機器ですから強引に引っこ抜くなんて事はせず、キツネリスをなだめる

様に「こわくない・・・ほら、ね。・・・こわくない・・・」と優しく引き出そうとしました

が、・・・・・びくともしねぇ・・・。

え?キツネリスって何かって?風の谷のナウシカ知っていますか?

知らないですか?・・・・・・・じゃ、いいです。

で、元々付いていたバッテリーですがね、こいつがまたふざけてるんですよ。

はずれる気配はおろか、動く気配すらない。でもどう考えてもツメやボルトで

固定されている様子はない。こうなるとキツネリスをなだめるように優しく

語りかけている場合じゃない。(だからキツネリスってのは・・・!)

使い物にならなかった専用工具を引っかけ、てこの原理で「オゥラァァァ!」と

引きはがします。・・・・・・・・・・・剥がれました(はずれましたではない)。





チャイナの野郎、やっぱりのり付けされてましたよ。

チッ、余計な事しやがって(チャイナは全く関係ないッスね。八つ当たりです)

さぁて、お前の中はどうなっているんだい・・・・ヒッヒッヒ。





こうなってました。

のり付けを無理矢理剥がしたからと言って損傷を受けそうな・・・と言うか受けて

問題になりそうな箇所は見あたらないので、ひとまずヨシとします。

一段落したので冷蔵庫に隠してあるドクターペッパーでも飲もうと思い

立ち上がると、ふとこんなものが目にとまりました。





・・・・・・キミハダレダイ?

どう見てもiPodの樹脂部分のカケラに見えます。

やっちまったのか?オイラやっちまったのかい?

ツメでも折ってしまったかと思い、あわてて確認して見るも、特にツメがおれた

様子は無し。どこかかけているところもなさそうなので、見なかったことに

します。

冷蔵庫で冷やされたドクターペッパーをぐびっとやって、作業再開。

と言ってもあとはバッテリーをコネクターにつないで収納し、本体をパチリパチリ

とはめ込むだけです。

新しいバッテリーのコネクターを差し込み、本体を元の場所に収納。

本当は基盤を開き、コードを基盤の下に隠すべきなんでしょうが、死にっぱぐれ

のiPod、そんなに甘やかしても仕方有りません。

適当にまとめ、ハードディスクで隠します。





あとは本体を戻して終了。

電源を入れると・・・・・・・





・・・・・・復活!

最近のデジタル家電は、直して使うなどと言う概念がなくなりつつあり、こいつも

ショップに修理に出して高いことを言われたら、ゴミ箱行きになっていたかも

知れません。

しかし「どうせ捨てるなら」とダメ元でやってみたら復活ですよ!!

やってみて良かったな。

最初のケースを開くところが猛烈に面倒で、「もうやめちゃおうかな」と思った

けど、くじけずに頑張った甲斐が有りました。

数千曲のデータも無事!車のトランスミッターにつないでカーステの電源を

入れると、お気に入りの曲を奏でてくれました。・・・・・が、問題発生。

さっき見つけつつ無視していた白いカケラ。

ケーブルジャックの差し込み口の枠でした。





なんてこった!!・・・・・・なーんて思いません、ぼく。

だって元々捨てちゃうかも知れなかったものが使えるようになったんだし、

新しいiPodなりを買うことを考えれば1万円ぐらい得してますよ。

めでたしめでたし!

・・・・・それにしてもなんであんな所が・・・・いつ割ってしまったんだろう・・・?

(やっぱりショックだったらしい・・・)