フルメタルGショック!!

GMW-B5000D-JF

久しぶりにちょっと大きな買い物をしました。メタルボディのGショックです。

数年前(10年以上前)から「シンプルなメタルボディ、10気圧以上の防水性能、

バックライト、若しくはLED等暗闇でも見られる機能、文字盤もシンプルで時間が

読みやすいもの(できれば日付も常時表示)、アラーム、タイマー、ストップウォッチが

付いている、お値段8万円以上20万円以下」という条件を満足するデジタル式の

腕時計が発売されたら必ず買おうと決めていたんです。

で、20184月、初期スピードモデルをそのままステンレスで作ったようなGMW-5000

シリーズが発売されました。実は僕、この時全くこのニュースを知りませんでした。

というのも「時計収集をやめよう」と決めて以来、時計雑誌の類は一切購入しない

ようにしていたため情報が入らなかったのと、「人気がありすぎてブツがどこにもない」

というのもあったかと思います。「時計と縁を切る」と言いつつやはりビックカメラなどに

行った時はちらりと時計のショーケースなどを見るわけです。しかし一度たりとも目に

したことがないんですから・・・。

気が付いたのは2018年の10月半ばだったでしょうか?雑誌でちらりと目にし、「あれ、

こんなモデル発売されたのかな?」と思いネットで調べて知りました。

ぱっと時間を読むには針の時計に軍配が上がりますが、何かの時間を正確に測る

という言事においてはデジタルの右に出るものはありません。で、仕事柄時間を計る

ことの多い私としては「ビジネスで使えるデジタル時計が出たら買おう」と決めていた

わけです。で、このGショックを見つけたわけですがとにかくない。どこにもない。

限定だったのかと焦りましたが、聞くところによると「標準ラインナップ」とのこと。

しかし安心もつかの間、どこに行っても予約すら受け付けてもらえない。

ネットで検索するも、中古美品で定価の1から2割増し。新品に至っては定価の倍

などというのがざらにある始末。しかしまぁ、標準ラインナップならそのうち買えるだろう

とタカをくくってじっくり待つことにしました。

しかし年が明け、2月になっても予約すら受け付けてもらえない。それどころか「生産が

追い付かないから一時生産打ち切り(もう予約なども受け付けない)」という話が

聞こえてきました。そうなると間違いなく定価の1割増しなどで買えなくなってしまう

のは火を見るより明らかです。焦った僕はネットをあさりまくり、ようやく「正規店購入

新品5万8千円」を手にいれることができたというわけです。お値段若干割引き。

僕が時計を購入した方は、シリーズすべて購入し、使わないものを売りに出したという

事らしいのですが、シリーズすべて購入って、限定モデルも入れたら数十万円ですよ!

お金持ちっすね。

そんなこんなでやっと手に入れたわけです。

このシリーズは標準ラインナップモデルとして

・シルバーのステンレスボディ・ステンレスバンド・標準液晶

・ゴールドのステンレスボディ・ステンレスバンド・反転液晶

・ブラックのステンレスボディ・ステンレスバンド・反転液晶

・シルバーのステンレスボディ・ウレタンバンド・反転液晶

そして限定モデルとして

・ブラックのステンレスボディ・ステンレスバンド・反転液晶・文字盤赤ライン有

・ゴールドのステンレスボディ・ステンレスバンド・標準液晶

・ゴールド18金のボディ・18金バンド・反転液晶 などがあります。

「など」としたのは、限定でどのようなものが出ているか調べきれなかったからで、もっと

他にも違った仕様があるのかもしれません。お値段はシルバーとブラックのステンレスが

税込み\64,800円、ゴールドのステンレスが同じく税込み\75,600円これは基本的に

限定モデルも同じだと思います。しかし限定モデルは既にものすごくプレミアがついて

おり、ゴールドメッキのステンレスボディーに標準液晶のものが20万円弱、ステンレスの

ブラックボディに文字盤に赤いラインが入っているものが25万円から30万円弱といった

値付けのようです。因みに18金モデルは世界35個限定で\770万円だそうです。

もしぼくが億万長者だったら躊躇なく買うと思います。あえて標準ラインナップと同じ

構成というのがいい。これを付けていてもまずそんなに高い時計だと思う人はいない

でしょう。しかも金無垢時計なのにどんなに荒っぽく使っても大丈夫というかっこよさ。

これをボロボロにして使い倒していたら相当かっこいいと思います。

まぁ、普通に考えれば国産の新車3台分ですからちょっと無理ではありますが・・・。

このフルメタルGショック、一番人気があるのはシルバーのステンレスモデルの

ようですね。20192月後半の時点では、いまだに全く予約の受付などはしてもらえ

ないのですが、ネットにはかなり新品も流通してきています。で、そのお値段ですが、

シルバーは2千円引きから定価、あるいは定価1割増しであるのに対し、ブラック

ステンレスは5万円から6万円弱。ゴールドステンレスに反転液晶に至っては4万円台

からあったりします(と言っても47千円など4万円台後半ですが)。

僕も購入に関してはものすごく悩みました。基本的にはシルバーステンレスしか眼中に

なかったのですが、ブラックステンレスだと「ちょっとウレタンのノーマルっぽくていいかな」

と思ったり、「奇をてらってゴールドステンレスもいいよね。大体一番お買い得だよ」

などと思ったり。しかし僕がこの時計を購入する最大の理由は「使い倒すため」です。

僕は仕事柄あまり高級な時計が出来ないのですが、かといって立場上安物も

いただけない。そこでシルバーのステンレスが一番良いという事になったわけです。

さらに言うと反転液晶があまり好きではないんです。普通の液晶のほうが見やすい

ような気がするんですよね。そもそも「Gショック」にこだわっていたわけでは

ないんですよ。往年の価値のある金属でできたデジタル時計が欲しいと熱望して

いたところに出てきたのがこのGショックだったという訳です。なので6万円という

高額にもかかわらずほとんど躊躇なく買いました。

さて買ってどうだったかですが、非常に満足しています。

僕は時計を外さない癖があります。仕事が終わってお風呂に入るときも、寝るときも

腕時計はつけっぱなし。ですから10気圧以上の防水が必須条件となるわけです。

で、もっぱらセイコーのダイバーズウォッチを愛用していたのですが、最近目が悪くなり

時間を計らなければいけないときに、針だとそれがよくわからないのです。

これ、意味が分からないと思うのでちょっとご説明いたしますと、時間を知るために

ぱっと時計を見たときの視認性はデジタルより針のほうがはるかにいいのはもちろん

です。しかしある作業に何分、あるいは何秒かかったかとかを調べる場合、1分以内で

あれば秒針の動きを見ていればいいのですが、数分かかる場合など、例えば15分、

とか20分というピッタリのところに針が来ていればいいのですが、17分だとか23

などという時は虫眼鏡を使って確認しないと16分なんだか17分なんだか18分なんだか

よくわからないのです。

そこ行くとデジタルはしっかりと数字で示してくれますので間違いがない。

しかし小さい文字だとこれまたよく見えないので、Gショックで言う三つ目みたいなのは

ちょっと不適格でありこのベーシックなモデルが最も適しているという訳です。

Gショックですから防水性も耐衝撃性も全く問題なし。セカンドタイムも5か所まで登録

できますので、海外に友人が多い僕としては大助かり。メールなどを送る際、相手国の

時間が分かるので、返信を貰える可能性の高い時間もその場で予測できます。

ストップウォッチは説明の必要はないと思いますが僕にとっては必須条件。僕が掲げた

条件の中で唯一「最悪は無くてもいいかな」というのがタイマーなんですが、これも

しっかりついています。時間を計るのであればストップウォッチでいいのですが、

例えばカップラーメンを作る時。お湯を入れた後に他のことをし始めて「あぁ!

忘れてた!!」となりお汁を吸ってグブグブになったラーメンを食べることになる心配が

なくなります。それにちょっとしたトレーニング、たとえば踏み台昇降を5分一セット

やろうなどと思ったとき、5分にセットしておけばその時間を知らせてくれます。

なのでタイマーが付いていたのは非常にありがたかったですね。それに特筆すべきは

LED照明。昔のLEDバックライトはスイッチを押した瞬間の光が強すぎて一瞬目がくらみ

、何度かスイッチを押し直して目を慣らさなければよく時間が見えませんでしたが、

今回のGショックのそれはちょっと違います。

徐々にポワンとつきつつピークを迎え、また少しずつ暗くなって消える。これは最高です。

しかも光の明るさもちょうどいい。点灯している時間は設定できるのですが、僕はたぶん

2秒で、ほぼ間違いなく時間を確認できています。いや、これは本当にすごい。日本の

製品というのは常に改善されているのですね。そういえば裏ブタの「MADE IN JAPAN

の文字が誇らしい!!

実はちょうど愛用していたセイコーのダイバーズの調子がすこぶる悪くなってきたため、

オーバーホールするかどうか迷っていたんです。というのも2年少し前にオーバーホール

したばかりなのに、もう不具合が出るというのは寿命なのだと解釈し、「完全に壊れて

しまう前に使うのをやめようかな」などと思っていました。時計はいくつか持っているので

代替はあるのですが、高級な時計は一緒にふろに入ったりバイク修理の作業をしたりは

できずがない(というかそんなことしたくない)のでそういう時は外さなければならない。

ただ時計を外す習慣がないので一度外してしまうとどこかで無くしてしまう可能性が

非常に高いんですよね。あるいはウレタンだったりカラフルなGショックなどだと仕事

では使えない。どうしようかと思い悩んでいたとこのフルメタルG

本当に最高です。おそらく10年ぐらいはぶっ通しで腕に巻き続けると思います。

8年目ぐらいのまだ部品があるうちにオーバーホール(というかムーブメント交換)を

行ってそれからまたしばらく使えるとありがたい。そして寿命になったぐらいのころには、

僕も高級時計をしてもよい環境になっているのではないかと思います。

さて、僕が置かれた立場や環境において最高のフルメタルGですが、僕にとって

2
つだけ残念なところがあります。一つ目はボディの表面処理です。非常につやのある

鏡面処理なのです。裏を返せば「非常に丁寧な良い仕事をしている」という事なの

ですがちょっと煌びやかすぎです。まるでニッケルメッキかというぐらいキラキラ。

これは使い込んでいるうちに渋い輝きになってくると思うのでまあ良しとしますが、

このきらびやかさがが逆に安物感というか、子供っぽさを醸し出してしまっているように

思います。

そしてもう一つ。「アラームの音が小さい!!」

堅牢な金属の鎧をまとっているのである程度仕方がないのかもしれません。

でもざわついているオフィスや街中ではおそらく聞こえないと思います。なんて優しい

音なんだ!などと言っている場合じゃない!もうちょっとアラームの音が大きいと

嬉しかったなぁ。

さて、最後になりますがこのGショックはブルートゥース接続なるものがあります。

携帯電話とブルートゥースで接続し、ネットで配信される標準時刻を転送、なので

電波受信に加え更に正確な修正が加えられるという事に始まって、いろいろな設定を

スマートフォンで操作したり、あるいは時計のボタンを押すことによって地点登録が

できるため、例えば知らない場所で駐車場に車を入れた際など、時計のボタンを押して

おけば後からスマートフォンの地図と連動して自分が車を置いた場所がわかるとか・・・。

でも僕はそれ、一切使っていません。

なんでかというと、そんな余計なことにバッテリーを使われたくないからです。

以前アップルウォッチを使っていた時その便利さに驚愕しましたが、腕時計のくせに

毎日充電しなければならず、「時計つけっぱなし」の僕してみると非常に面倒なもの

でした。その上出張も多いので、充電器を忘れると「腕時計無し」なんてことにも

なりかねません。

Gショックは基本的にソーラーで駆動するのでそういったことはないと思いますが、

それでも僕にとって携帯と腕時計を接続する必要は一切感じないので使いません。

大体このGショックを躊躇なく買えた理由の一つに「訳の分からないスマートフォン

みたいな機能がない」こともありましたので・・・。

いずれにしろしばらく大事にせず、一心同体となるまで使い込んでみたいと思います。

やたらと光沢のあるクロームメッキのような色が落ち着いた輝きに変わったころ、

またレポートしてみたいと思います。