このところアクセルとブレーキを踏み間違ったとかでお店や人の列に突っ込むという事故が
多発してますね。
車がショーウィンドウをぶち破ってお店に突っ込むなんて映画の世界だけの話だと思って
いたんですが、本当にそういうことをする人がちらほら出始めたと思ったら、今じゃぁ
日常茶飯事と言っていいぐらいの頻度で発生してますでしょ。
主に高齢者だが、時として若い人も踏み間違いで事故を起こしていますよね。
普通に考えると「なんでアクセルとブレーキを踏み間違えるんだよ!」と思うでしょ。
僕だってそう思いますよ。
でもぼく、まだ20才そこそこの時に経験しているんです。こういうの。
まだ当時はマニュアル車が殆どでオートマチックなんて5割に満たない頃でした。
初めて買ったオートマチックの車に有頂天になり、夜とある駐車場で乗りまわしていた
時のこと。
「スゲー、クラッチ使わなくても走り出すし、ギアチェンジもしなくていいんだ!」等と思いつつ
つい遊び心が沸いてきて、左足でアクセルを操作していた時のこと、目の前に植え込みが
有って減速しようとしたのはいいけれど、いつもと違う足なので勝手が違うわけです。
足を離してブレーキを踏んだつもりでいたものの、実は足はアクセルに乗ったまま。
みるみる近づく植え込みに焦り「早くブレーキを踏まなくちゃ!」と思うのですが、頭では
既にブレーキに足を乗せていることになっているわけです。
だもんだから、ブレーキを踏んでも加速していく車に焦り、更に強くブレーキを踏もうと
して「アクセル」を思い切り踏み込んでしまったわけです。
・・・・何言っているか分かりませんか?つまりですね、アクセルとブレーキを踏み間違った
というのはその通りなんですが、本人はブレーキに足を乗せているつもりなんです。
車が暴走 → ブレーキを踏まなくちゃと思う → ブレーキを強く踏む → でも足を乗せて
いるのはブレーキじゃなくてアクセル → 車が暴走してパニックになる → 暴走した車を
止めるため、更に強くブレーキを踏まなくちゃと思う → でも足を乗せているのはブレーキ
じゃなくてアクセル → どっかにぶつかっちゃう・・・・・と、こういう事なんだと思います。
車が暴走するのでそれを停めようとして更に強くブレーキを踏み足すけれど、足を乗せて
いるのはブレーキじゃなくてアクセル。だから更に暴走。
ドライバーにとって車を停めるべく制御するシステムはブレーキ。
本人は暴走した車を停めようと必死でブレーキを踏んでいるつもりなのに足を乗せている
のがアクセルだからなすすべ無く・・・・。
じゃ、どうしたらアクセルとブレーキの踏み間違いを減らせるか。
僕はまず乗車姿勢をだたすことが第一だと思います。
永年車に乗っている人であるならば、ブレーキやアクセルの位置や、その操作方法は頭で
考える以前に体に染みついている物だと思います。なのでまずは乗車姿勢を正し
正しい反応をした時に正しいペダルを踏めるようにすることが大切なのではないかと。
次にですね、年を取って車を運転したいのであれば、毎日だらだらと過ごしているのでは
なく、ちゃんと規則だたしく生活し、且つ危険に注意を払い必要最低限の動体視力や反射
神経、若しくは体力を維持するべく努力をする。このぐらいのことはしてもいいと思います。
そして最後に、65才を超えたらマニュアル車しか運転しちゃいけないことにする。
これ結構重要だと思います。僕はオートマチックの車の比率が減れば減るほど、事故の
発生率も下がるのではないかと思います。
いや、こすったとか軽くぶつけたという事例は増えるかも知れません。でも車を制御出来
ずに、と言うより車の暴走による事故というのはかなり防げるのではないかと思うのです。
僕は年を取ったら(ってもうかなり年老いていますが)マニュアル車しか運転しない事に
しようと思っています。
問題は、「どんどんマニュアル車の選択肢が減っている」って事ですねぇ・・・・・。
ここから追記です・・・・・
上記のようなことを同僚と話していたら「お前何言ってんの!これからはどんどん安全機能
が充実していくから、逆に全部機械に任せちまった方がいいんだよ!」と言われました。
・・・・うーん、それも一理有るような気がしなくもないけれども、それはやっぱりあまり車が
好きじゃない人のいいぶんだよなぁ・・・・、と思うのです