改正労働者派遣法のあおりを受けて、派遣切りが横行しているというニュースを
目にしますね。
まず最初に、正社員として雇用しなければならないぎりぎり手前で派遣を解かれる
と言うことについては、これはもう致し方ないと思います。
だって正社員として雇う力がないから派遣に頼っていたのに、それを正社員に
しろというのであれば、契約解除も止む無しではないかと思います。
私は今正社員として働いているので、「正社員として働いている人には分からない
だろうが!」と言われてしまえばそれまでですが、実際に派遣で働いている時と
言うのは色々と法律が派遣に不利なように思え、不満も持ったものです。しかし
僕はこの根本的な問題として有るのは「その人の考え方と能力」の問題じゃないか
と思うのです。
派遣で暮らすというのはというのはジョブホッピングが当たり前の社会に身を置くのと
同じ事だと思います。
つまり「派遣で頑張って仕事をしていれば、いつか正社員になれる」と思うその考え
方事態が大きな間違いだと思うのです。
例えば「正社員が現場で書き留めたメモをワード化する」と言う仕事を派遣で受けて
いた場合、その人の仕事は「メモをワード化する」事以外には何もなく、もしその時給
が900円であるならば、1年働こうが10年働こうが900円は900円のまま。
同一労働同一賃金とか馬鹿なことを言っている人がいますが、派遣社員と正社員
の大きな違いは「派遣に求める仕事」は「成果と対価」が明確になっている「ビジネス
」であるのに対し、正社員のそれは有る意味「教育のための投資」だったりすることも
有るわけです。このことを話すには日本の賃金体系や雇用形態を述べなければ
ならないと思いますが、基本的には派遣の人に対しては「教育」をするのではなく
「すぐに成果を求める」必要があるわけです。
万一派遣を依頼した側の望む成果が出せなければ、すぐに「解雇」が当然では
無いかと思います。