アメリカが京都議定書に参加しなかった(離脱した)。

おいおい、一体何を考えているんだよ!と思った。

アメリカがTPPから離脱した。

アメリカも弱くなったなぁと思った。

アメリカがパリ協定から離脱した。

もうアメリカもおしまいだなぁと思った。

当たり前ですよね。世界警察を自称するアメリカ。それが全く世界の模範になってない。

様々な種族が生きる地球の問題に、自分勝手な理由で背を向けた時点で、アメリカ

以外の多くの人々の賛同が得られるはずもないし、信用が維持できるはずもない。

まぁトランプさんは「世界警察の立場を返上する」みたいなことを言ってましたが、

アメリカが強かった時代というのは、好き嫌いこそあれど皆アメリカが最強だと思って

いたでしょうし、アメリカは全てにおいて(表向きは)公平なジャッジを下してきた。

それが今のアメリカを見ると、まるで中国やその他の発展途上国並みの稚拙な発言を

繰り返しています。

誰がそんな国に敬意を表したり、いうことを聞いたり、信用したりすると言うのでしょうか。

話は変わりますが、トランプさん。最初はバカか利口か分かりませんでした。

彼が大統領になったとき、まさかという気持ちとやっぱりなという気持ちが交差しました。

理由は簡単で「こんな品のない人を誇り高きアメリカ国民が大統領にするはずがない」

というのと、「人種問題による逆差別は既にアメリカの沸点を超えているから、多くの

心の声を代弁したトランプさんは支持されるかも知れない」という気持ちからです。

今僕なりの結論が出たので書きますが、トランプさんは単なる品のない成金バカです。

日本も鳩山由紀夫や菅直人と言った信じられないほどのバカが総理になってしまった

事があるので強くいえませんが、この二人の大馬鹿ものは、日本国民が直接選んだ

訳ではありません。ですがトランプさんはアメリカ国民が直接選んでいるわけです。

トランプさんは「強いアメリカを取り戻す」といってはばかりません。

そのために彼は、「アメリカ優先」という言葉も使いますが、彼が愚かだという大きな理由

の一つに「その二つはイコールではない」と言うことがあります。

強いアメリカというのは諸外国からの反応、或いは敬意のもたれ方と言ってもいいかも

知れませんが、つまり回りが見て決めることです。

もっと掘り下げて言うと、「金の力で人をいいなりにすることは決して強いことではない」

と言うことなのであり、自分で「俺は強い」と言っていてもそれはあくまで「自称」であり

周りはそう見ていないと言うことです。

トランプさんはそこが分かっていないのでしょう。

ビジネスにおいて大成功を収め、金の力で何でも出来たであろう彼は、それを力だ

と思ってしまうほど愚かな人間だったと言うことです。

いや、そう思うところまではかろうじて許せる(或いは仕方がない)事かも知れません。

彼が愚かなのはそれを口に出し、また行動に移してしまうことです。

トランプさんの周りの人であるならば、彼の金と権力で好きなように出来たかも知れ

ません。しかし世界相手ではそうはいきませんし、政治家や外交を行うものとしては

不適格この上ない。

彼は「アメリカを強くする」と言っていますが、今のアメリカが単独で強くなれる要素は

あまりないように思います。

また、強さというのは自分ではなく「回りが認めること」ですから、いくら彼が吠えていても

それは独りよがりでしか有りません。

また、トランプさんは「金が有れば何でも出来る」と思っているかも知れませんが、

「金がない(失うものがない)人は、何をするか分からない」と言うことが分かっていない

様に思います。

そういう人たちは表面的にアメリカの強さを支持するかも知れませんが、心までそこに

迎合することは決してない。いつか寝首をかかれてしまうことでしょう。

彼のやり方では絶対に信頼は得られないし、信頼無くして強さは生まれない。

表だっては、今後アメリカが他の国に対して温室効果ガスの排出量を抑えろと言っても

誰も耳を貸さないでしょう。あるいはなんでアメリカの製品に輸入関税をかけるんだと

言っても「はぁ?」と思われて終わりでしょう。

そこでどんな言い訳をしても論破する必要すらなく一言で終わります。

「あんた自分じゃ何もしないくせにこっちにだけ面倒を押しつけるなよ」と。

でも問題はそんなことではありません。

みんなで何かをしよう、問題に取り組もうとしたときに「俺は知らないよ」と言った人を

誰が信用するというのでしょうか?

これからは全てのことについてアメリカの発言権が弱くなる、と言うよりむしろ、アメリカ

以外の国がアメリカに敬意を抱かなくなっていくのではないかと思います。

そんな状態で中国が発言権を増してきたら(実際に既にアメリカよりも強く感じますが)

どうなることでしょう。

中国は中国共産党という愚かな組織の持ち物であり、それが如何に信用できないかは

多くの人が知っています。

でもこのままだとそれを抑えることが出来る人がいなくなるわけです。

現状のまま中国が台頭してきたら、世界は悲惨なことになるのは目に見えています。

そのために、どうしてもアメリカに世界のリーダーでいて貰わなければいけないのです。

ですがトランプさんには「リーダーの資質」が全くありません。

彼は「有能な経営者」であったかも知れませんが「有能な大統領」でなかったばかりか

「世界中を危機に陥れかねない愚か者」になりそうです。

一体どうなる事やら・・・・・。

中国は中国共産党という愚かな組織の持ち物と書きましたが、中国人には非常に優秀

な人が沢山います。それらの人が現在の中国という国のあり方に腹を据えて対処し、

共産党に占領される前の古の誇り高き状態に戻したとしたら。

もしかして世界中を支配するのは本当に中国になるかも知れません。












アメリカの終わりの始まり