伊是名は単なるクレーマー

障害者のコラムニスト伊是名って人が、無人駅で駅員4名を呼び出して車いすを運ばせ

ようとしたが拒否されたとして大騒ぎしている。

いきなり結論から書きますが、ハッキリ言ってこの人単なるクレーマーですね。

僕は障害者を差別したり、障害者の手助けをする事に対して消極的(と言うか面倒だと

感じるような)人というのが大嫌いです。差別するなどもってのほかだし、何らかの障害

があって誰かの手助けが必要な人がいる場合、それを「面倒」と思ってはいけないと

思うんです。ですから障害者を差別せずともそれを自然に手助けできない人というのも

ちょっと足りてないんじゃないかと思うわけですが、それ以上に嫌いなのが自分は

障害者なのだから手伝って貰って「当たり前」だと思う人。そして手伝ってくれない人に

対して不平を言ったり攻撃をする人です。

こういう事は丁寧にその背景や思いを説明しないと誤解を招くことが多いですが、一言

で言わせて貰うと「手伝って貰うのが当たり前だと思うな」と言うことです。

他の人が人の手を借りずに出来ることが、人の手を借りなければ出来ないのであれば、

その手助けをしてくれた人に感謝をするのは当たり前だし、万一手伝ってくれなくても

その人を攻撃の対象にするべきではないと思うのです。

同時に健常者は障害者を手助けしたときに「手伝ってあげた」と言う感情を持つのでは

なくそれを「当たり前」として自然に行動すべきであり、そうであってこそ、お互いを尊重

しあってこそ双方が過ごしやすい社会が出来るのではないかとおもいます。

さて、そんな中この伊是名という人は自分が障害者だと言うことを笠に着て本来善意で

手助けして貰う部分について感謝をするのではなく攻撃をしました。

僕はこういう人がいるから差別を助長し互いの(障害者と健常者)間に軋轢を生むのだ

とおもいます。今の世の中の流として人権だとかジェンダーレスだとか言うのが流行って

いるため、こういう人に同調しないとまるで悪人のように叩かれる訳ですが、おそらく

障害者に対してなんの偏見も持っていない人であってもこういう発言をされると手放し

で「そうだそうだ」と同調することは出来ないのではないでしょうか?

いまこういう意見に同調する人というのは「廻りの雰囲気を読んで」そうしないと自分が

被害を被るから仕方なく(やっている内に本気になる人もいるかも知れませんが)同調

している部分もあるのではないかと思います。

どう表現したらいいのか難しいのですが、僕はまず一歩下がるべきなのは「助けて貰う

側の人」ではないかと思います。助けて貰うのだからへりくだれと言っているのでは

ありません。「助けて貰わなければいけない立場である」と言うことを忘れてはいけない

と言うことです。健常者が障害者を助けるのは義務だろうと言ってしまえばそれまでです

が、それを手助けを受ける側が口に出してしまうと甘えに見えてしまいます。

一番いいのは手助けを受ける側は常に感謝を忘れずに、誰も助けてくれなくて当たり前

助けてくれたらそれに感謝することであり、手助けをする側はそれを手助けなどと思わず

自然にそうできるように。その上で手助けに対して否定的な人がいた場合、手助けをする

側の人が「君の考えは間違っている。手助けをするのは当然の事なんだ」と諭すのがいい

のではないでしょうか。

ちょっとうまく表現できないのですが、余計な軋轢を生まないためには互いに多少の事は

我慢する、つまり手助けを受ける側は手助けが受けられなくてもそれに不平を言わず

我慢する。手助けをする側はそれによって自分の時間なり手間が取られても我慢する。

そう言った「我慢」をしなくていい世の中にするためには、やはり双方が双方のことを

思いやることが肝心だと思います。

さてそんな中、この伊是名という人は相手を攻撃しました。こういう人がいるからこそ

軋轢が生まれるのです。自分の権利ばかり主張するひと。この伊是名という人は一体

人に対してどれだけの貢献が出来ているのでしょうか?おそらく伊是名という人にそう

問えば自分の口から色々な事を言うのではないかと思います。ただそれが本当に相手の

為になっていることなのかどうか。伊是名のような人というのは私はあなたにこれだけの

事をしてあげてるでしょと思っていたり、自分は世の中にとって必要な人間だという思い

上がりと勘違いをしている事が多く、実際この手の人が「自分はこれだけの貢献をしている

とのたまってもその貢献をして貰ったとされる側からすると大したことがないのが殆ど

なのではないかと思います。

このような「やって貰って当たり前」という人こそ社会のガンです。

その手助けが必要ならどうやったら相手に迷惑をかけずに済むか考えればよい物を、

相手の都合、迷惑も顧みず自分の要求だけを叫んでそれが通らないと「やって貰えな

かった」と言って騒ぎ出す。本当にどうしようもない人だと思います。

このタイプの人がいると決して和(輪)は生まれません。生まれるのは軋轢だけ。

こういう人に同調する人も迷惑なだけの愚か者です。

最近この手のなんの生産性もない、ただ文句を言うだけの人に同調する人が多すぎます。

多様性なんて言っている人が一番多様性からほど遠い言動をしているというのは既に

一般的な考え方になってきていると思いますが、本当の意味で多様性を受け入れる社会

を作る為には自分と考えやその他諸々が違う相手を攻撃するのではなく、距離を取る、

或いは関わらない様にし、その上でなお、「自分と違う人」に対して敬意を持つことでは

無いかと思います。

最後に改めて申し上げますが、僕にはこの伊是名という人の意見はなにも響かない

どころか嫌悪感しかありません。こういう自分勝手な人が一人でも世の中から減ることを

願ってやみません。