ハーレーって本当に特殊なバイクだと思います。

僕はもちろんハーレー好きですが、その前にバイクが好きです。

だからハーレーに限らずどんなバイクにも魅力を感じますし、それぞれの良さというのが

あると思っています。

だけどハーレーの場合、「ハーレーが好き」という人も結構多いんじゃないかと思うの

です。と言うより「ハーレー以外興味がないと言うか。

そうじゃないかとおぼしき方々の乗り方を見ていると、やはりコーナー手前でしっかりと

減速。というかそもそもスピードなど出さず優雅に乗られている方が多い。

・・・・正解ですね。かくいう僕もそのように乗るべく努力をしているのですが、どうしても

コーナーでバイクをバンクさせてしまう癖があります。

これ、ハーレーでは厳禁ですね。まぁ普通に走っていればそんなに気にする事では

無いと思うんですが、僕はハーレーに乗り始めた頃バンクさせるとあまりにすぐに車体

の何処かをすってしまうそのなさ過ぎるバンク角がトラウマとなり、本来であればもっと

バンクさせられるところを、少しでもバンクさせないように苦労して乗っています。

更に言うと、目の前を走っていたゴージャスなエレクトラグライドの紳士が、コーナーで

バンクをさせ、そのままステップか何処かをすり見事に転倒してしまったのを目の当たり

にしたことがあるんです。

それ以来「何処かすったら終わり」という意識がすり込まれ、大切な大切なバイクを

転がすわけにはいかない僕としては「バンク厳禁」が定着してしまいました。

でもこれ、バイクに乗る楽しさを相当スポイルしてしまうんですよね。

しょうがないからステップの裏か何処かにバンクセンサーのような物をつけて、それが

接地したら気をつけるようにしようかと考えたこともあるんですが、どうもいい案が

うかばない。

そんなある日、足の短い僕はステップボードから少し足をずらし、かかとをボードに

乗せずに走っておりました。目の前にコーナーが近づいてきたので減速し、そのまま

コーナーに突入。その刹那、ステップボードからはみ出た僕のかかとが地面に接地。

試しにそこから少しだけバンクさせてみると、今度はステップボードが接地。

バイクの何処か（ってか大抵マフラーかステップボードだと思いますが）が接地する前

に、事前にあとどのくらいバンクさせてしまったらそうなるのかが分かったわけです！

「これはもしや」と思いましたね。

それからコーナーが来るたびにボードからかかとを落とし、それが接地したらブレーキで

更にスピードをコントロール。

元々大したスピードが出ていないから使える技ですが、僕にとっては非常に画期的

な出来事でした。そして何より「コーナーが怖くなくなった！」んです。

リペアしたばかりのエンジニアブーツのかかとを気にしながら、コーナーでかかとを使い

バンク角をコントロール。最高です。本当に楽になりました。

ただ、さっきも書いたとおり「かかとが減るのが気になる」んですね。

まぁこれはしょうがないでしょう。で、思いついたわけです。「そういえば昔かかとに

つける金具を売っていたな」と。

で、探しましたよ。でもない。ないんです。今は作ってないみたいですね。

有るのは樹脂製の物ばかり。樹脂でもまぁいいと言えばいいのですが、出来れば

金属の方が安心できる。でもない。

どうしてもかかとを接地させてバンク角が知りたかったので、思わずオートレースなどで

使う「鉄スリッパ」を作ってもらおうかと錯乱したりもしましたが、地道に探し続けたら

有りました。半月型のかかとにつける金属の奴。

そいつをエンジニアブーツのかかとに取付試してみると、何とも調子がいい！

夜だと火花が散っているのが見えるというおまけ付きです（本当はそれがやりたかった

んだろうとか言わないで！！）。

そんなわけでハーレーのバンク角に往生している方。ステップボード（フロアボードとも

言いますが）からかかとを落として、かかとをバンクセンサー代わりにしてみてください。

安心感が違いますよ！！