日産 ノート e−power

僕はハイブリッドカーが嫌いです。

知り合いの車屋さんに代車でアクアが入ったとき、お願いして乗らせて貰ったんですが

エンジンがかかったり切れたり、その何とも中途半端な乗り味にイライラしました。

一体何がしたいんだ?と思いましたね。

既にこんな物は車じゃないと。そう思ったわけです。

最近ではフェラーリのフラッグシップ、ラ・フェラーリや、ホンダの新しいNSXもモーター

積んだハイブリッドですよ。

本当に何がしたいの?そもそも燃費気にするならそんな車作らなければいいし、

エンジンパワーのサポートだとするなら、内燃機屋のなだおれだろうと思うわけです。

基本的にハイブリッドって、モーターだけで長距離を稼げない技術のなさを、とりあえず

ごまかすための一過性の技術だと思って納得していたんですが、スーパーカーが

ハイブリッド積んだことによって益々意味が分からなくなったわけであります。

と同時にあまのじゃくな僕は「絶対ハイブリッドなどには乗らない」と5900ccもある

馬鹿な乗用車に乗っている訳ですが、先日そのアクアに乗せてくれた車屋さんが

日産ノートのe−powerというのを仕入れ、「是非乗ってみろ」というので乗らせて

貰いました。

・・・・・・・ありです。これはありです。

エンジンは完全にモーターを駆動するためのバッテリーをチャージする「発電用」に

特化していて、必要なときしか回りませんし、回ってもアクセルの開度に応じて回転数

は変化しません。

非常に違和感のある乗り心地だったんですが、「あぁ、これからの車はこうなって

いくんだな」とハッキリ予感させる何かがありました。

その何かですが、今僕たちが「車(自家用車)」と呼んでいる物は、これから完全な

「移動の手段」すなわち公共のバスやタクシー、或いは電車と同じような位置づけに

なっていくのだろうと感じたわけです。

これまでは車は「移動の手段」であると同時に「自己主張の道具」であり人によっては

「趣味」だったわけですが、これからは「移動の手段」と「趣味」はきっちりと切り離

されていくのでしょう。

そういう意味でとても衝撃的でした。

ハイブリッドなどと言う、車の振りをした移動の手段でしかない乗り物とちがい、完全に

移動の手段として割り切ったいさぎよさを感じました。

いいですよ。これなら受け入れましょう。

さて、そうなると今後の問題が・・・・。

おそらく大排気量のアメ車などに乗る輩(ぼくもですけど)というのは今で言う「喫煙者」

的な扱いになっていくのではないかと思います。

すなわち「かっこいい車乗ってますね」というのではなく「まだそんなのに乗ってるの」

ということですね。

あぁそうだよ、まだそんなのに乗ってるんだよ!ご迷惑かけて、空気を汚して大変

申し訳ないですね。済みませんです。

実際今でもそういう目で見られることしばしですが、不思議なことにベンツの6シリーズ

とか、ゲレンデやポルシェのカイエンなど、排気量もでかいし燃費も悪い。

にもかかわらずアメ車より何となく許してもらえるのは何故なんだろう?差別か??

いずれにしろどんどん電気自動車化が進み、そのうち内燃機がついた車が発売

されることは無くなっていくでしょう。

そうなる前の緩衝材として、e−powerの車というのは非常に重要な役割を担う

様な気がしますね。

僕もいつかはe−powerに乗って、その時のために準備をしなくちゃいけないかも。

まぁ、インジェクションはおろか、一切コンピューターを使わない車に乗る僕としては

携帯電話を使わず、一気にスマホに乗り換えるような恐ろしさが・・・・。

ええぃ、イヤだイヤだ!アクセル踏んで「ブロロロロロ」と言わず、「ニーン」とか「ウヨン

ウヨンウヨン」とか言う変な音が出る車には乗りたくないよぉぉぉぉぉ!!!!