ヘルメットをかぶりましょう。

こういう事を書きますとね、ピンポイントで年齢がばれるわけですがあえて書くと

僕がバイクの免許を取ったときは、原付のみヘルメットをかぶらなくても良い時代

でした。先輩の写真を見ると大型バイクでもヘルメットをかぶらず乗っている人も

いて、「いいなぁ」なんて思ったりもしたわけです。何故メットをかぶらないのが

「いいなぁ」なのか。それは「メットで髪の毛が乱れない」から。それ以外の理由

なんてありません。でも当時は何故かメットをかぶるのが「ダサイ」ように思えて

いました。程なく原付もメットをかぶらなくてはならなくなり、最近では「自転車」

までもヘルメットが必要になりつつあるわけです。

いきなり結論ですが、「それが正解」です。ついでに言うなら電動キックボードも

いや、電動でなくてもキックボードもローラースケートもスケボーも「メット」を

かぶった方がいいと思います。

実は僕、バイクで転んで骨をバッキバキにおりました。出ていたスピードは、そう

ですね、せいぜいいいところ50キロでしょうか?普通で考えれば「いてぇ!」と

いってすぐに起き上がりバイクを起こして「チクショウ!バイクに傷が付いた!

あぁ!革ジャンもこすれちゃった!!」と悪態をつきつつブルーな気持ちになり

ながらもその後のライディングを続けるようなレベルの話です。

何かにぶつかったりしたわけでもなく、ただコーナーでフロントタイヤがジャリを

噛んで転んだだけなんです。

今までサーキットで200キロオーバーですっころんでも革ツナギがこすれただけ

だったし、ハイサイドで吹っ飛んだときもちょっとした打撲のみ。しかも「頭を打った

こと」はありませんでした。

しかしたかだか50キロ程度の低速で転び骨を折った。これはこれで立ち直れない

程の精神的ショックがあるわけですが、骨折で死ぬことはないのでこの件は

とりあえず流すとして、今回初めて「頭を打った」んです。

転んだ瞬間側頭部を強打しました。まさに目から火花が散るってこの事だ!

等と悠長なことをいっている余裕はなく「死んだか!!」と思える様な衝撃と

ダメージ。その後骨折の性で呼吸が出来ず悶絶したわけですが、そんなことより

頭を打ったことが心配で、「今気を失ったらこのまま死ぬ」と思うほどのショック

(肉体的にも精神的にも)でした。で、思ったんです。「これメットかぶってなければ

絶対に死んでいたな」と。

骨を折ったことよりも何よりも「頭を強打した」事が一番のショックでした。

冗談ではなくヘルメットをかぶってなければ死んでいたかも知れません。

たかだか50キロ程度のスピードでですよ。

そこでふと思ったんです。「自転車だって同じ危険をはらんでるじゃないか」と。