カスタムカー、カスタムバイク

昔は車やバイクをいじっている人って結構いたんですよね。

というか車なんてノーマルは殆ど鉄っちんホイールにホイールカバーだから

ちょっとでもかっこよくしたいと思うと社外のアルミホイールを買うしかなかった。

ノーマルホイールをアルミホイールに取り替える。これだけである意味カスタムです。

せっかくかっこいいアルミホイールつけると、お次はどうもタイヤとフェンダーの隙間が

気になって、ちょっと車高を落としてみたり。

或いはかっこいいフォグランプをつけてみたり、自分にあったポジションを得るために

ハンドルを変えてみたり。

それが今はノーマルでとーってもかっこいいアルミホイールが付いているし、HIDだ

LEDだでヘッドライトがとっても明るくて、補助灯つけてもそれが点いているのか

どうか分からないほど。ハンドルにはエアバックが付いていて取り替えられないし

(或いはめちゃくちゃ高い)オーディオも純正でとてもいい音がするし、ナビまで

付いていたり。

確かにいじるところ、無いですよね。

バイクもそう。完成されすぎてていじるところがないんですよ。

これじゃぁ、若者にバイクや車に興味を持てと言っても無理な相談です。

たまにかっこよくカスタムしてあるバイクを見かけて声をかけると、多くの人は

自分でカスタムすると言うよりショップにやって貰っている人が多いように思います。

どうりでずいぶんと綺麗にまとまったカスタムしているわけです。

僕の若い頃は(今もですが)お金がないからカスタムショップにカスタムを依頼する

など、考えもしかなったことですが、優雅な時代になりましたね。

それでもバイクや車に興味が無い人よりも、好感が持てます。(僕の勝手な好感)

と書いていて思うのですが、実際に昔はオートバックスなどに行くと、それこそ

いろんな補助灯、ハンドル、シートから足回り、ガスケットやらスイッチ類、ありと

あらゆる物が売ってました。今は携帯の充電器とか、カワイイ座布団がメイン。

そう考えると、僕たちの時代に比べ今の若い人たちというのは、車やバイクを

カスタムするというのはかなり大変なことなんでしょう。

大体車なんてプラグすら見られないようになってますからね。

バイクも複雑な電子デバイスが目白押しで、改造すると取り返しが付かなくなる事も

しばしと聞きました。

とはいえ、車とバイクには大きな違いがあるように思います。

バイクはホンダのFTRとかCBスズキのグラストラッカー、カワサキのエストレアや

TR、ヤマハのTWなど、まだまだいじれるバイクが有る(と言うより最近また出始めた)

し、南海部品などのバイクショップに行くとハンドル、足回り、メーター他、エンジンの

シリンダーとかカムシャフトも売ってる。

上に書いたバイクの他にカワサキの250ニンジャが250の火付け役という人も

いますが、それ以上に「素材として余計な物が付いて無くて安価」な個体がバイク

にはある。

ビックスクーターは好きじゃないんですが、それでもそれをカスタムして個性を出して

いるのは有りだと思いますし、パーツも結構ある。

そこ行くと車は本当になーんにもなくなっちゃいましたね。

汎用の角目ライトを探すのも苦労するほど。

個人的な希望なんですが、トヨタのカローラや86のマニュアル、スズキのスイフト

など、鉄ちんホイールで、エアコンパワステだけ付いていて、パワーウインドウも

カーステも無し、シートもビニールで、100万円ぐらいのベースモデル、でないかな。

こいつを自分なりに仕上げるとおそらく上級モデルを買うよりも高くなると思います。

かかるお金はね。でもテレビの画面を見つめて、バーチャルな愛車に、これまた

バーチャルなのに実際のお金を支払ってネットでバーチャルなパーツを買いあさり、

バーチャルな愛車をチューンナップする等という寂しいことをする人というのは減る

んじゃないかと思うんですが。

別にいいんですよ、車が好きじゃなくても。でもバーチャルな物に無駄なお金使う

んだったら、現実社会で楽しんだ方が遥かにいいと思います。

・・・等という事を言い出すと話がそれますので、もしこれを読んでいる人でネットなど

で、バーチャルな愛車を改造している人がいたら、とりあえずその作業を一時中断し

ピストン西沢さんが主催している「ミンモー(みんなのモーターショー)」等にあしを

運んでみましょう。(たまたまいつも聞いているラジオで西沢さんがやっているそれが

面白そうだから書いただけです。他にも日本全国でいろいろなミーティングやら

カーショウをやっているので、とりあえず行ってみましょう)

凄く楽しいと思いますよ。そこで少しでも興味が出たら、あなたの車、ちょっといじって

見てはいかがでしょう?何でもいいんです。ライトのバルブを変えてみるとか、ださい

ホーンの音をヨーロッパ風にしてみるとか、マフラーカッターつけるだけでもいい。

まずはバーチャルな世界から抜け出し、リアルな世界を体験しましょう。

知らぬ間に休みの日は充実し、友達は増え、カスタム費用捻出するために一生懸命

働いて会社での評価も上がり、出来る男がかっこいい車に乗っているわけですから

素敵な女性とも親しくなり、人生バラ色!!

あ、男目線で書いてしまって済みません。女性の場合そうやってカスタムした愛車に

乗っていると、上に書いたようなリアルな世界で出来る男が「かっこいいですね!」

とか声をかけてきて・・・・・などと言うことがあるかも!

最後になりますが、車やカスタムについて、決して、絶対に人様のカスタムを批判

したりけなしたりしてはいけません。カスタムは自己主張です。

それを否定するというのはその人を否定することと同じです。

人のカスタムを否定するのは絶対ダメですよ!

追伸:とはいったものの、凄くかっこいいカスタムカーにアニメキャラのラッピングが

してあったりすると「何故!」と激しく思ってしまうのは内緒にしておいてください。