絶対使い物にならないだろう人々

またタイトルが違ってますが、どちらも同じ趣旨なんです。

この前会社の新人がディーゼルエンジンの車にガソリンを入れ一悶着合ったと言う

話を「ささやき」に書いたのですが、あまりにタイムリーに同じような人々をテレビで

見たのでちょっと書いてみたいと思います。

会社から帰ってきてビデオ屋さんから借りてきた「ストリートオブファイヤー」を

デッキにセットしようとテレビを付けると、沢山の学生さんが一人一人画面が付いた

ひな壇に座り、司会者などからされた質問に答え、全員が正解したらお金が

もらえるというような趣旨の番組でした。

繰り返しますがひな壇に座っているのは皆大学生(若しくは大学卒業の経歴を

持っていると思われる人)です。

そんな彼らにする質問は「電車は何で動いているか」「ガスはどこにあるか」

など、当たり前の事ばかり。

こんなもの全員正解続出じゃないか!と思ったものの、見ていると不正解の人が

結構いるんです。「ガスはどこにあるか」などというのは質問としても抽象的で

勘違いする人がいるかと思うのですが、「電車が何で動いているか」などは

既に答えを言っているようなものであるのに(何しろ「電」車ですからね)なんと

「石炭」だとか「軽油」だとか言う人がいたわけです。

うちの新人君のことを考えると「軽油」と答えてしまうのはまだ分かります。

しかし「石炭」って・・・・・。そう答えた人の言い分としては「蒸気機関車などで

石炭をくべて走っている映像を見たことがあるから」というモノでした。

さて、これはいわゆるテレビの「仕込み」というやつなんでしょうか?

もしそうならこれほどくだらないものを番組にしようと思うテレビ局の人というのは

相当なお馬鹿さんなのではないかと思います。タイムリーな話題であり、普段

テレビなど見ない僕が一瞬引きつけられたものの、質問2つか3つであまりの

くだらなさにさっさとDVDのスイッチを入れてしまった程ですから、こんなものを

作ろうと思うというのは相当「バカ」でしょう。

ついでですがこれをスポンサードする会社もろくな会社じゃないと言うことでしょう。

更に言えば、それを見ている人って一体何が楽しくて見ているのでしょうか?

あまりのくだらなさに見るのをやめたと書きましたが、同時にえもいわれぬ恐怖

がわき上がってきました。

これからの世の中、大学出と言いつつこれほどの「バカ」と一緒に仕事をしなければ

ならないのかと。そして日本はどうなってしまうのかと。

間違った回答をしている人たちはその間違いを恥じるのではなく「そんなこと考え

た事もない」というスタンスなのです。番組の趣旨もそういったものだったのでしょう。

しかしですよ、この子達は「考えたこともない」のではなく「考えたり想像したりする

頭がない」のだと思います。

おそらくこういう人は一流大学を卒業していても実社会では「全く使い物にならない

タイプ」の人たちだと思います。

電車が何で動くか知らなくても、難しい数式が解けるから良いと思っているので

しょうか?本当に見ていて「バカ」としか思えませんでした。

高卒であっても非常に仕事が出来、勤勉且つ努力家で、あらゆる事に造詣が深く

尊敬に値する人というのは沢山います。

或いは地方のお年寄りなどでいろいろな理由があり「学校を出ていない」という人

であっても、礼儀正しく、自分が生きる上でしなければならないこと、知っている必要

があることについては完璧にこなし知識の豊富な人というのは沢山います。

それに対して「一流の大学を出ている」からと言って、そこに座る若者の何とも

薄っぺらく迫力のないことと言ったら、涙がこぼれるほどでした。

きっと彼らは社会に出て中卒や高卒の人がいた場合無意識に「自分の方が上だ」

と思う可能性が高いと思います。

しかし僕は、一流大学を出て教養と謙虚さのない人間というのは「最も使い物に

ならない」人たちなのではないかと思います。

いや、おそらくこういう人たちは「使い物にならない」という意味が分からないのでは

無いかと思います。

社会人になると大切なのは「勉強が出来る」ことよりも「実行して結果を出せる」

事の方が大切です。結果を出すために知識が必要な場合、その知識を得るために

努力するところまで含めつつもその部分は無視し「結果が出たかでないか」を重視

出来る人こそ「立派な人」だと思います。

しかし前述の学生さんのような人は「知らないことは自分の範囲外」だとして、それを

知らないことを恥じ入ることもなく、それによって結果が出せなかった場合「自分の

責任」としてとらえることが出来ず、結局何も出来ないくせに不平ばかりたまるのでは

無いかと思います。

こういう人が社会に増えると頭でっかちで偉そうに物言うくせに、いざ問題が起きたり

した場合その対策や改善、或いは謝罪等という事を行うときに一番後ろに下がり

人に責任をなすりつけそれを恥とも思わない人たちばかりになってしまいます。

少し話題を変えますが、最近よく耳にする「コンプライアンス」。これは非常に重要な

事だと思います。しかしコンプライアンスというのは「仕事を完遂する過程において

問題を起こさないようにする」ためのものであり、重要なのは「仕事を完遂する」

ことです。しかしこういう若者が携わると、例えば鳶を生業としている会社で有るにも

関わらず、「落下の危険があるから高所での作業は禁止」とか平気で言えてしまう

のではないかと思います。

コンプライアンスについては後々しっかりと書いてみたいと思うのでこの辺で

やめますが、いずれにしろ「勉強が出来る」人よりも「何をしなければいけないか」

を理解できる人を増やしていかないと、無能とバカと無責任の寄せ集めの国に

なってしまいます。

蛇足ではありますが、こういう若者のなれの果てが「福島瑞穂」や「菅直人」

或いは「鳩山由紀夫」とか「有田芳生」などなどの、自分では何も創造、構築できない

くせに人のあら探しばかりして偉そうにものを言う「無能」な人間になってしまう

のではないでしょうか。