薪ストーブを始めるにあたって・・・

薪ストーブ・・・・、言い響きですね。ロマンです。

「俺もやってみたい」とか「興味はあるんだけどな」という方も多いと思います。

というわけで、これから薪ストーブを始めたいという方のために、僕が知り得た情報を

垂れ流したいと思います。

まず、「薪ストーブとはなんぞや」って事ですが、要するに鉄の箱に薪をぶっ込んで

もやし、それで暖をとるわけです。

ストーブ本体はピンからキリまで有り、それこそ選ぶのも一苦労ですが、その話は

後にするとして、薪を燃やして暖をとる以上「薪」が必要になります。

1.8m×1.8mの薪ラックに長さ40センチ、太さ10センチ程度の薪をぎっちり用意

して、これで大体2週間程度が目安だと思います。

もちろん節約して燃やしたり、昼時暖かかったら燃やすのをやめたりすればもう少し

持たせることが出来るかも知れませんが、「メインの暖房」と考えるのであれば

上記は最低ラインだと思います。

じゃ、それでいくらかかるの?ってことですが、ホームセンターなどだとクヌギの薪が

ひと束800円程度で売ってますね。ラック一つにこれが約40束ぐらいはいるかな?

単純計算で1ラック3万2千円。5ヶ月ストーブを焚くとして、10ラック分ですから

32万円かかるわけです。

よっぽどの御大臣様じゃなければ、たかだか冬の暖房費にそれだけ散財できる

人はいないでしょう。

いや、もし「俺は別に金に困ってない」という人がいて、「出来るだけ楽に薪ストーブ

を楽しみたい」というのであれば、庭なり車庫の後ろなりに1ラック分程度のスペース

を確保し、毎月薪を届けて貰えばオッケーです。

ただ多くの人がそんな豪勢なことは出来ないでしょう。

だとすると、「自分で薪を探す」必要があります。植木屋さんから貰ったり、建築やさん

から廃材を貰ったり、みんないろいろと努力をしています。

こうやって「いただいた」薪のモトは、割ってすぐ使えません。1年から2年、乾燥

させる必要があるんです。

乾燥させるためには薪を割らなければなりません。というか、丸太の状態で貰って

来た場合、たま切りと言ってストーブに入る40センチ程度の切り株にしてから

斧で割って薪にするんです。これがまた大変で・・・・・。

そうなると薪を割る場所と、ラックに保管する場所が必要になるわけですね。

最低でも車2台分ぐらいのスペースが必要かと思います。

(貰ってきた木を保管し、またカットする場所1台分、乾燥させるラックを置くスペース

1台分と言うところでしょうか)

というわけで、これは大都会ではムリ!つまり田舎者の特権と言っても良いでしょう。

(改めて言いますが、大都会でもお金さえあればいくらでも出来ますよ!)

上にも書きましたが、木を集めるのと薪割りは結構大変です。

僕は知り合いの農家の方や果樹園を営んでいる知り合いから木を戴いてきますが、

まず木を切り倒し、現場で3m程にカット。トラックで自宅に運び込んで(トラックは

レンタカーでユニックを借ります)それをカットして割ります。

薪割機をレンタルしてくれるところがある場合、迷わずそれを借りましょう。

無い場合は斧で割りますが、節のない木は気持ちよくスパンスパンと割れますが、

節があるとそうはいかない。くさびを打ち込んでハンマーでたたき、裂いていきます。

・・・・もう、いやになっちゃうよぉ!ってぐらい大変ですよ!

そんなことを書いているとせっかく「薪ストーブ始めてみようかな」と思っている人も

「やめようかな」となってしまいがちですが、そういう作業を楽しめばいいんです。

まずは薪を取りに行くのを楽しみましょう。それを取りに行くのは楽しいドライブ。

現場で切ったり割ったりしているのはある意味「アウトドア」ですよ。

ツーバーナーなどを持って行き、昼飯時に簡易バーベキューみたいな事をやっても

良いかも知れません。或いは仲間とわいわいやるとそれはそれで楽しいかと。あと

毎週斧で薪を割っていると、腕などにかっこよく筋肉が付いてくるのが分かります。

薪割りを終えてシャワーを浴びるときなど、鏡に盛り上がった二の腕の筋肉を映して

にんまりするのもいいでしょう。

それよりも何よりも、薪ストーブの暖かさとその炎の癒し効果は絶大。

真剣に薪ストーブに興味があるのであれば、チャレンジして絶対に損は有りません。

「かっこいい」とか「おしゃれ」だけではムリですが、ゆらゆらと燃える炎を見ながら

とっておきのスコッチをすする時間は至福以外の何者でもないですよ!!