「でも」はナシにしましょうよ。

2017年のJCASTニュースの記事なんですが、古い物だし一般的な話をしたいので

Newsじゃなくてこちらに書きたいと思います。

でまぁ、山で遭難した女性が救助してくれた警察官に対して文句(愚痴?)をのたまう

と言う記事なのですが、さすが日本と言うべきか女性を非難するコメントの方が多かった

様です。まだまだ日本にも常識のある人の方が多いのだとおもうとひとまずはホッとする

わけですが、同時に警察官の失礼な態度を非難するコメントも多くあったようで、記事を

よく読んでみると確かにこの警察官、相当頭と性格が悪いんだろうなと思える部分も

結構あるんですね。警察というのは社会の縮図のようなところであって、本当に素晴ら

しい人も沢山いる代わりに、本当に人間のクズみたいなのも居るんですよ。ただ犯罪者

ではないと言うだけで頭も性格も悪いしなんの役にも立たないどころか逆に嫌がらせ

みたいなことをしてくる人もいる。おそらくこの遭難女性が当たってしまったのはこういう

類の警察官でしょう。

さてではこの遭難してしまった女性の言動(助けてくれた性格の悪い警官を非難する)

ですが、僕は「ナシ」だと思います。

最近「私も悪かったけれど」という前置きをした上で「でもあなたも悪い」というような事を

のたまう人が結構います。そしてこの女性の場合のように「確かに相手の警察官も相当

相当失礼だよね」と同調する人がいるわけです。そう言うの「ちょっと待って下さい」と

僕はいいたい。「私も悪かったケド」はナシですよ。悪いところがある時点で相手を非難

する資格はないと思った方がいいでしょう。この場合も女性が軽装で山には入った結果

遭難してしまい人に迷惑をかけた、で終わりです。

最近入社してくる若い方達にもこういった傾「けど」の向が強いように思います。

例えば「確かに僕が発注を賭けるのが遅かったというのはありますが〜」などと、一見

まずは自分の非を認めている様な発言をしつつその後に責任回避や転嫁が続くんです。

このような人はほぼ例外なく成長が遅いか全く使い物にならないです。

何か非がある場合は「けど」はなし。次からそう言った失敗をしないようにする事だけを

考えていれば同じ失敗は繰り返さないから同じように嫌な思いをする事も無いわけです。

先にも述べましたがこの遭難女性の場合、そこに対峙した警察官も相当よろしくないのは

確かだと思います。ただこの女性に「遭難して助けて貰った」という事実がある以上、

「軽装で山には入り遭難して人に救助して貰った」というのと「警察官の態度が不遜」

というのは分けなければなりません。分けた時点でこの女性に警察官を非難する資格は

ない。この警察官を非難するのは助けて貰った当の女性ではなく、この警察官と女性の

やりとりを見ていて警察官の不遜な態度に気がついた第三者です。その人が「確かに

この女性の行動は良くなかったけれど、あなたの態度も良くないよ」と諫めればいい

訳です。つまるところ、「自分に非がある場合それを棚上げして他の問題にすり替えるな」

と言いたいのです。同時にこの遭難女性のような人が反論せずただ相手の罵詈雑言に

耐えていた場合、それを見かねた第三者は救いの手をさしのべるべきだと思います。

いずれにしろ最近は加害者の権利なる言葉が発せられる事も多いですが、そう言う考え

こそが不平等や差別につながる第一歩。この遭難女性の言い分を認めてしまうと、

最終的に起きることは「BLM」運動のようなものです。飛躍しすぎだしつながらないと

思うでしょ?いや、しっかりつながるんです。BLM運動では様々な略奪や破壊行為が

散見されました。ただそれを非難すると「非難した人が責められる」という現象が起きまし

た。要するに「何が良くて何が悪いか」の区別を曖昧にするとこうなるわけです。

もっとハッキリ言いましょう。命を落とされたジョージ・フロイドさんのご冥福を心からお祈り

させていただきますが、僕は彼が抵抗しなければこの問題は起きていないか、或いは

それでも起きてしまっていた場合、今回のBLM運動は更に意味を持つ物になったのでは

無いかと思います。しかし現状を鑑みると僕には黒人差別を利用した単なる暴動にしか

見えませんでした。だんだん話がそれてきたので最後にまとめますが、自分に何か非が

有って責められたとき、いくらそれが度を超していたとしてもまずはうつむいて絶える。

そして「同じ間違いを二度としない」と誓うことが大切だと思います。

そして、何か非がある人を責めている側に度を超した物があると感じた場合、周りの人が

「責めている人」を諫めると言うのも大切だと思います。

非があるのに開き直って相手を責めている人に荷担し、調子に乗らせてはいけません。