喧嘩ごっこというか・・・。

朝倉未来さんが主催しているブレイキングダウンという催し物がとても

人気ですね。でもぼくこれ、最初からなんだか凄くもやもやするモノがあった

んです。うーん・・・このもやもや以前も感じたことあるなぁ・・・と思って考えて

見たら「ガチンコファイトクラブ」という何かの番組の企画でした。

要は不良少年にボクシングをやらせるというモノなんですが、そこに出てくる

不良達がどう見ても不良に見えないんですよね。

さてブレイキングダウン。これ武道じゃないし、スポーツじゃないし、格闘技

でもないように思います。言うなれば喧嘩ごっこですね。

正直言ってこれ、見ていても全然面白くないです。だから見ません。

朝倉未来選手の試合は大好きです。これは本当に格闘技であり、ある意味

彼の心に「喧嘩の心意気」が見えます。相手を倒しに行くときの心構えと

いうか、気合いの入り方が「本気」なのが分かります。が、ブレイキングダウン。

ここに出ている人たちにその「本気」が見えません。

第一あのオーディションの煽り合いが見ていて不愉快極まりないんです。

僕ボクシングなどの煽り合いもなんだか好きじゃない・・・というか大嫌いです。

スポーツや武道の心で戦うのであれば相手に対するリスペクトが必要ですし、

喧嘩の心意気で行くのであればペラペラくっちゃべってないでさっさと拳を

交えればいい。あの煽り合いが何とも薄っぺらくって見るに堪えません。

普通あれほどあおられたらカタがつくまで仲良くなんて出来ないでしょ。

喧嘩して仲良くなれるのは、お互いの主張が異なっていてもそこに嘘やポーズ

が無く、自分のそれを相手に伝えるために殴り合うからであって、その場合

最後までやり合わないと仲良くなんてなれません。

にもかかわらずブレイキングダウンはたった一分で勝敗が決まり、しかもその

あとあれほど許し難い言葉でのの知り合っていた者同士が方抱き合って健闘を

たたえ合う・・・・ちょっとそれはないんじゃないかなぁと。

最近一番むかついた事、というかもやもやの原因のひとつを書いてみます。

へずまりゅうという人がいますが、彼が朝倉未来選手に対して「いまはお前に

勝つことは出来ないが、そのうちぶっ倒してやる」というようなことを無礼な

言葉で述べました。「いまは勝てねぇとか言いつつイモ引くならその臭い口

閉じて勝てると思うまで練習しろよクズが」と思いました。

勝てない相手に対してはリスペクトを持つか、或いは本当に倒せると思う力が

自分につくまで黙っていて欲しいですね。

僕としてはあの場で朝倉選手がへずまりゅうをボコボコにして「お前誰に口

きいてんだ?」位言ってほしかったなと思います。

僕は古いタイプでいまはそんな時代じゃないのかも知れませんが、基本的に

「力がない奴に発言権はない」のが不良の世界じゃないかと思います。

発言できる力をつけるか黙ってるか。そのどちらでもないブレイキングダウンに

なんだかとてももやもやします。

あ、あとですね、他の所でも書きましたが「喧嘩自慢」の人たちは何を勘違い

してルールの存在するリングで闘っているのでしょう?その場に立った時点で

大事なのは「喧嘩のスキル」ではなく「格闘技のスキル」です。

レフリーがいてルールがあって、体重別の階級まであるのならそれは絶対

「喧嘩」ではありません。喧嘩でないならその格闘技ナリ武道なりの熟練度が

高い方が絶対に勝ちますよ。喧嘩自慢は喧嘩自慢だということをもう一度

よく考えて貰いたいと思います。喧嘩と武道、喧嘩と格闘技、喧嘩とスポーツは

全く違います。

さて、喧嘩じゃないんだからみんなもうちょっと口の利き方に気をつけましょうね。