アメリカの暴動について思うこと

アメリカで白人の警官が黒人男性を取り押さえるときに脚で首を絞めるような状態で

拘束し、その後その拘束された黒人男性が死亡したことで暴動が起きていますね。

最初にこの映像を見たとき「こりゃぁひどい!これは殺人だ!これは暴動になるな」

と思いました。案の定その通りになりました。

この問題に限って言えば、他にも警官がいたわけですからその人達に手錠をかけ

させるとか、或いは応援を求めて複数人で別の場所をおさえるとかすれば良かった

のだろうと思います。しかしこれはあくまで結果論。もし僕がアメリカで警察官という

職に就いていたとしたら、正直言って「まず自分の身の安全を確保することを最優先

で考える」と思います。拘束の仕方など構っていられないと思うんです。

だって怖いですもの。あちらは銃社会ですから万一拘束を解いて、その隙に銃でも

出されて撃たれたんではかなわないですよ。「そんなんだったら最初にボディーチェック

すればいいじゃないか」とか、さっき僕が書いたように「手錠をすれば済んだじゃないか」

と言う人がいると思います。僕もそう思うんです。でもそれは「結果論」なんです。

自分があの立場だったらどうかと考えたとき、「相手を動かないように押さえつけるので

精一杯だろうな」と思ったりしました。

やはりアメリカにおいては、まずは警察官に何かを問われたりしたときはこちらが完全に

攻撃する意志や悪意がないことを精一杯示すべきだと思った次第です。

この黒人男性が拘束されるまでの経緯が分からないので何とも言えませんが、もし

この男性が無抵抗で会ったにもかかわらずあの行動を取ったのであれば完全に

悪意有る殺人ですね。でもその辺の詳細が分かりません。

それにこれは蛇足ですが、今抗議行動を起こしている人は即刻暴動をやめるよう

呼びかけるべきでしょう。今回の問題は何となく警官側に問題があるように思えます。

そうであるならなおさらプラカードなどを持って非暴力で訴えるべきです。

なぜなら、せっかく「警察側に非があるのではないか」と思っている人も、あの暴動を

見るとそれを鎮圧するために一般市民に武器を向けている警官側に一理あるように

思ってしまいます。もし略奪、放火、投石などを行わずプラカードを持って騒いでいる

だけであれば、そういう人に武器を向けたとなると更に問題を浮き彫りに出来るような

気がします。