確か以前に、いつも始業ぎりぎりに出社する新入社員に先輩社員が「せめて

始業30分ぐらい前に出社して仕事の準備しなよ」と言うと、その新入社員が

「では30分早く来るので30分早く帰っていいと言うことですか?」と返してきたと

いうニュースを目にし、びっくりしてその件書いたことがあったかと思います。

このとき色々考えさせられちゃいましたよ。僕の時代だったらまず「先輩や上司

に意見する」なんてこと自体恐ろしくて出来なかったと思います。

今のようにハッキリと自分の権利を主張するのが正しいのか、それとも僕らの

時代のようにまずは先輩の言うことを聞きそこになれるべきなのか。

と言うよりもそもそもそんなこと言う「権利」なんてあるのかなと・・・・。

でですね、・・・・・先日全く同じ体験をしました。

いや、すこし違うかな。僕が見た記事は「先輩と後輩」でしたけど、僕の場合

完全に「上司と部下」ですから。

その新入社員はいつも時間ぎりぎりに到着し、席に着いてから一発あくびを

して再び席を立ち、会社のコーヒーメーカーでコーヒーを入れてから机に向かい

ます。当然その時は始業時間は過ぎてるわけです。

そこで僕は「そう言うことは始業前にやって、始業のベルが鳴ったらすぐに仕事

にかかれるよう準備しておかなくちゃダメだよ」・・・と注意しようと思ったのです

が、ちょっと好奇心といたずら心から「朝は始業の30分前に来てそう言う準備を

整えておかなくちゃダメだよ」という言い方をしてみました。そしたら「それは

命令ですか」というので「命令だと思ってくれていいよ」というと「では30分早く

帰ってもいいと言うことですよね」と返ってきました。

・・・僕はどうしたと思います?「もちろんいいよ」と答えました。翌日彼は30分

早く来ましたが、まさか30分早く帰るなどと言うことは無いだろうと思っていたら

本当に終業の30分前に「上司の許可を貰っている」と言って帰ったそうです。

もし就業時間まで残っていたら僕はこの子を見捨てず出来るだけ教育していた

と思いました。でも多分こういう子はどれだけ彼のことを考えてあげても何も

伝わらないどころか余計かたくなになったり詭弁を述べるようになるだけだと

思いましたので、教育をすると言うよりこちらの言うべき事を言って彼に今後

どうするか判断させました。

どんなことを彼に言ったかを書くともの凄く長くなるのでかいつまんで要点だけ

説明しますと、「始業時間と終業時間の間の時間的拘束に対して対価を支払う

契約となっていると思っているのであれば、その間に出すべき成果をハッキリ

させ、その達成度を確認する」と言うこと。「出すべき成果を決めたら会社として

それを向上させてくれることは望まない代わりに、給料も変わらない」と言うこと。

まぁざっとそう言うことですが、こちらで心配するべくもなくすぐに会社に来なく

なりました。退社するにしても鍵や従業員証などを返して貰う必要があるし

諸々の手続きがあるわけですが、そう言う処理も一切しないで電話にも出ない。

うちの会社をすぐに辞めてくれたから良かったですが、ああいう人はどうやって

生きていくのか本当に不思議になります。だってそれまでだってコピーを取る

位がせいぜいでまだ何も出来なかったんですよ。

自分が何も出来ないことに対して不安は感じなかったのでしょうか?

出来るようになって人の役に立ちたいと思わなかったのでしょうか?というより

なんの役にも立たず会社でネットを見て仕事をしている振りだけしていて

「これでいいんだろうか」という恐怖を感じないのでしょうか?

仕事に関して怒られるとパワハラだとか言う人がいますが、パワハラだろうが

なんだろうがそう言うやな奴より上野立場になってしまえば勝ちです。

というか、それ以前に何も出来ない、何も貢献できないうちに何か自分に権利

があると勘違いするのはやめた方がいいと思います。

これ「今の子はそういうものだ」ですませてはいけない問題だと思います。

こんな若者ばかりだとは思いませんが、こういうレベルのこが増えたらこの先

本当に取り返しのつかないことになってしまいそうで恐ろしいです。

30分早く来るなら・・・。