スーパートラップをいたずらしてみよう

スーパートラップマフラーって知ってますかね?

どういうものかはググっていただければ画像も性能もすぐに分かると思うのでここでは

割愛させていただきますが、簡単に説明するとマフラーの出口にディスクが付いていて

そのディスクの隙間から排気することによって、直接的な効果としては低回転では排圧が

稼げ、高回転の抜けもいい。さらにはディスクの枚数を調整することによって排圧や音量を

調整できるという優れもののマフラーです。

とにかくとっても機能的なマフラーなんですが、僕この形が嫌いなんですよ。

初めてスーパートラップの存在を知ったのは数十年前だと思うんですが、確かレースカー

かピックアップトラックだかにこのスーパートラップマフラーが付いていて、排気管の出口が

ふさがっているため「これなんだ?」と疑問に思ったのを良く覚えています。

調べてみると上記のようなメリットがあると言うことでなるほど機能的なマフラーだと感心

しましたが、やっぱりこの形、どうしても好きになれないかも。

とはいえ簡単には威圧を調整できるというメリットを生かし、キャブ(パワーフィルター)と

マフラーのバランスを検討するのには役立ちそうなので、スーパーとラップ君にはしばらく

実験台として働いてもらおうかと。

というわけで、バンバン君にはどの程度のディスク枚数が適当なのかを調べてみると・・・

なんと5〜8枚。人によっては4枚がいいという人や、9枚がいいという人もいますが、

いずれも10枚を超えている人はあまりいないようです。

で、僕のバンバン君を見てみると20枚!どう考えたって多すぎだろ!!

というわけでまずはディスクの枚数を4枚にしてみます。

ディスクの後ろ側から止めているヘキサゴンボルト6本を、一生懸命取り外し。

このボルト、ディスクの枚数を調整するようになっているので長いこと長いこと!

その上ディスクが少しゆがんでいたりするのか、ちょっと緩めたぐらいじゃ手で回せない

んです。いやぁ嫌になりました。

でもとにかくこいつを抜かないとディスクも減らせないのでがんばってはずしました。

ボルトが緩むとボルトと一緒にディスクも抜けてきます。そこで一枚一枚ディスクを外し

4枚に。再びねじ込むのですが、今度は50ミリぐらいあれば十分足りそうですが、ボルトの

長さは10センチはあろうかという代物。取り付けもめんどくさかった。

ディスクを4枚に減らしエンジンをかけると、キュルボボボボボボとすぐにエンジンはかかる

ものの、レーシングした限りでは吹けの悪さは相変わらず。音量にいたっては「まったく」

変化なしといってもよいぐらいです。

とりあえず試乗してみます・・・・・・・・まったく変わりませ〜ん!!

なぜ?どうして?ネットだと「2〜3枚変えただけではっきり変化がわかる」って書いて

あるじゃないの?

・・・思い当たる節があるんです。

このマフラー、エンドキャップはついているけど、マフラーエンドに大きな穴が開いてます。

僕が知ってるスーパートラップはマフラーエンドがふさがってました。

だからこそディスクの枚数を変えてその間を通る排圧を変える事ができるのでしょう。

ここに大穴開いてたら直管もいいとこなんじゃないですかね?

で、またぐググッて見ると・・・・やっぱり・・・。これは「オープンエンド」といって、ディスクの

恩恵を享受できない仕様です。

というかですね、音をでかくしたいにしろ、抜けをよくしたいにしろ、オープンエンドに

するんだったらこんなにディスクの枚数、要らないジャン!!

さすが先輩だぜ。

というわけでバイクやさんに物色に行くと、ありました、クローズエンド。

値段は・・・・えぇ!!ステンレスのぺらぺらの板のくせして約5千円!まじっすか?

アルミの「スーパートラップ!」とかかっこよく書いてあるのは約6千円。

こんなものは千円か2千円で買えると思ったのに、大誤算です。

仕方が無いのでヤフオクで調べてみると、中古でも2千円ぐらいする。

自分で溶接して穴をふさいでやろうかと思ったんですが、オープンエンドも同じぐらいの

金額で売れるみたいだし、ディスクもこんなに要らないから後で売却することにして

ぽちりました。

で、届いたクローズエンド、つけてみました。

蛇足ですが、「エンド」とつくだけあってディスクを全部外さないといけないわけですが、

あの長いボルトが面倒で面倒で。だからセッティングを出すときは3本だけでとめるように

するのをお勧めします。って、こんなこと誰でも気がつきますよね。とほほ。

さて、クローズエンドにしてディスクを4枚に減らしたバンバン君、今度はエンジンがうまく

アイドリングしません。というか、たまにストールします。でもレーシングしつつとりあえず

そのまま試乗。うん、はっきりと下のトルクが増してます。と同時に、抜けが悪くて

上が吹けない。なので、お次は7枚でチャレンジしましたが今度は上も下もなんだか

いまひとつ。

このぐらいのサイズのバイクはちょっといじっただけで変化を楽しめるから最高です!

といいたいところなんですが、なんだかセッティングが決まる気がしない。

というよりそもそもこのマフラー、音といい形といい、やっぱり好きになれません。

がんばってこのマフラーでセッティングを出したところで、どうせ変えてしまうのであれば

一思いにこのマフラーを売り払ってノーマルを買うというのもひとつかも。

そんなことを思いつつ、どうするか思案中です。