僕のグランドワゴニアについて

グランドワゴニアは、アメリカ クライスラー社の製品で、5900ccという巨大な

排気量のエンジンを積む4×4の車です。

どんな車かというのはインターネットで調べていただければいくらでも出てくると

思うので割愛。

あくまでも「僕の」ワゴニアについてご説明いたしますとですね、この車は先輩から

譲っていただいた物です。

僕が引き継ぐ前、ミッションがいかれたとかで先輩が70万円ほどかけてしっかり

オーバーホールしたとのこと。

エンジンは比較的調子良さそうなので「しばらくは安心かな」と思っていましたが

やはりそんなに甘くはない。

まず車検証。殆ど全てが「不明」です。おまけにエンジンは職権打刻。一応

クライスラーの360の様ですが、どうなんだろうか?

それにワゴニアって6人乗りの筈なのに、車検証上は5人乗りになってる。

おそらくは誰かが平行で引いてきて、専門家じゃない人がその場しのぎで直して

乗り継がれていたのではないかと。

とりあえず走る、曲がる、止まると言う動作は出来る(OKってわけじゃ無くて

「走れて曲がれて止まれる」というだけ)のですが、まっすぐ走らないし、雨漏りも

結構ひどいし(青空駐車なので乗らないときはトラックの幌がかかっていたの。

車のカバーとかご大層な物じゃなくて「雨漏り防止」のためです)、ライトは信じ

られないほど暗い。どのくらいかというと、他の車が夜僕のワゴニアの後ろを

走ると、僕のワゴニアの影が出来て目の前真っ暗状態です。これは怖いなんて

モンじゃないですよ。

グリルははずれそうなのをひもで縛ってあり、足回りはへろへろ。

室内に目を向けてみると、リアのウインドウスイッチは壊れ、リアの熱線も電源は

入る物の曇りは取れない。

ワイパーはフロントとリアがあって、それぞれにスイッチが有るんですが、どちらの

スイッチをひねってもフロントのワイパーしか動かない。

カーステはアルパインのCDチューナーが付いていましたが、スピーカーが

割れているらしく音がバリバリいってる。そのくせボロボロになったチューンナップ

ウーハー(20センチくらいのやつ)を積んでいたり。

電流計のスイッチも燃料系も、車の加速減速に合わせてふらふら針が動くし

(燃料系はフロート式みたいだから仕方ないかな)天井に付いている何か

(オーナーズマニュアルで見るとどうやらドライブコンピューターのディスプレイが

あるらしい)も全く機能していない。

室内灯は点くんですが、スイッチをいじるとつきっぱなしになったり、全く点かなく

なったり。

他にもあちこちボロボロで、結構手間がかかりそうです。

車が好きじゃなかったり知識が無い人が乗っちゃいけない状態ですね。

でも僕、車好きだし知識もそこそこ有ります。だから乗ろうと。

それにボディはあちこちぶつけていたり塗装がやれていたりしていますが、

フレームとエンジンは案外しっかりしているようです。これが唯一の救いと言う

事になるのかなぁ。

そうそう、ワゴニアに興味がある人が気になるところとして「燃費」があると

思いますが、僕のワゴニア町中だと3キロから4キロ。近場だけだと2キロ。

高速で80キロアベレージぐらいで走っていると8キロ走りますが、100キロ越える

と5〜6キロにダウン。

近場で2キロというのは、寒いと暖機しないと走らない(突然ストールする)ので

暖気に無駄なガソリン使ってるんでしょうね。

いずれにしろ2キロしか走らない車に乗っていたのでは生活に影響しますので

近場しか移動しないときは乗らない。

そうそう、車検をとるときに5人乗りを6人乗りに、3ナンバーを1ナンバーに

変更しました。そうでもしなけりゃ、税金だけで年間10万越えますからね。

都内在中で車を持つ余裕があり、且つ普段はあまり車に乗らない人か、もしくは

僕のように田舎者で車の置き場に困らない人しか乗れる車じゃないッスよ。

もちろんお金が潤沢にある方は別ですが、そういう人はこういう車なんて

乗らないでしょ?或いはぴかぴかにレストアしてあるやつに乗るとか。

僕はこの車にあまり贅沢をさせるつもりはありません。

極力安く、とはいえ悪いところは自分でこつこつ直して乗っていこうかなと。

今はハイブリッドカーや電気自動車と燃費の良い車ばかり。そうじゃなくても

ダウンサイジングとかで小さなエンジン積んだ車が多い中、たかだか6人しか

乗れない乗用車で5900ccなんて馬鹿な乗り物はこれから発売されないか、

入手が難しくなるのではないかと思います。

だから乗る。最悪車検を切っておいておけばお金は一切かからないし。

これが都内だと駐車場代だけでこの辺のアパートより高いかも知れないので

「ただ持っているだけ」ってのはムリだと思いますが、そこはほら、田舎だから。

というわけで、これからワゴニアとのつきあいをぼちぼち書いていきますので、

もし興味のある方は読んでみてください。

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