ヘッドライト改造

ワゴニアのライトが暗い・・・・・・暗すぎる!!

どの位暗いかというと、普通に夜道で後ろに車が来ると、僕の車の影ができるほど。

イメージがわかない人がいたら、昔の自転車(ダイナモで豆電球光らせるあれ)を

想像してください。あの程度の明るさです。

一応H4ハロゲンランプです。が、ライトのガラス自体が曇りまくってるんですよね。

とりあえずH4のハイワッテージでも入れようかと思ったんですが、これだけ曇って

いるとそっちを何とかしないと。

で、ネットオークションで角目2灯汎用ランプを探したんですが、今はそんなものを

使っている車はいないらしく、なんと「プレミア価格」になってました!!

シビエのレンズカットがついた汎用角目2灯用ヘッドライトが4万円!!

冗談じゃない。

で、探してみると本当にない!かろうじてレンズカットがない「マルチリフレクター」

タイプの中国製(一応ガラスレンズ)を見つけました。

古い車なのでレンズカットのあるヘッドランプにしたかったのですが、仕方がない。

どうせマルチリフレクターになってしまうのであればHID化してやろうと思った

のですが、中国製などのマルチリフレクターはリフレクターの配置などがいい加減で

そのままHIDにすると対向車に大変ご迷惑がかかるというのを聞きました。

そうなるとプロジェクターにするしかありません。

どうしたもんかと思案していると、なんと今は汎用プロジェクターキットなるものが

売ってるんですね!!

これはヘッドライトのレンズをから割し、H4バルブが入る穴をそのまま利用して

ポン付けできる優れものとのこと。

それはいいと思ったのもつかの間、最近の異型ヘッドランプは奥行きがあるので

取り付けられますが、汎用角目2灯は奥行きが無くつけられない。

とはいえ、プロジェクターにするならリフレクターなんて関係なくなるので、だったら

「リフレクター切っちまえ!!」ってことでチャレンジしてみることにしました。

まず中国製の安い汎用角目2灯ヘッドライトと、同じく中国製のHIDプロジェクター

汎用ユニットを購入します。

ヘッドライトが3千5百円、HIDプロジェクターは55Wのバラスト含めて1万7千円。

HIDは日本製のほうがはるかに信頼性が高いのですが、中国製バラスト5千円、

バナーも千円ちょっと。それに対して日本製は6万以上します。

基本的に中国製は使わない僕ですが、そんなことを言ってられない値差ですよ!!

なので「あきらめて」以下購入





ヘッドライトとプロジェクターユニットです。

ざっと写真で見てもヘッドライト本体にプロジェクターユニットが入らないのは一目

瞭然。なので、ヘッドライトのリフレクターをカットして無理やりぶっ込みます。





こんな感じになりました。

裏面はこんな感じ。





ユニットがまったく収まりきってないのがよくわかります。

でもプロジェクターユニットにリフレクターは関係ないですからね。飾りです。

なのでこれでオッケー・・・・・のはずだったんですが、大問題発生!!

意味無く図体(特にボンネット)のでかいアメ車ですから「場所がない」なんてことは

考えてなかったんですが、考えてみれば室内もでかい割りに何かを追加して

取り付けるスペースなんてほとんど無かった!





汎用角目2灯ヘッドライトの奥行きは13センチ弱なんですが、プロジェクターユニット

を仕込んだヘッドライトの奥行きは15センチあります。

これが後ろの鉄板にあたってしまって入らないんです!!

仕方ない。だったら鉄板を切って何とかするかと思ったのもつかの間。

この鉄板の裏側、どうなっているかというとタイヤハウスです。

半月上の凹みがあるのがわかると思いますが、この形よく覚えておいてください。

はい、これが裏面!





写真中央上部が半月方に盛り上がっているのがわかると思います。

・・・・・おいおい、ドンだけイージーなつくりなんだよアメリカさんよぉ!

ここに穴を開けてしまうと、タイヤが巻き上げた水しぶきがもろにプロジェクターの

HIDユニットにぶっかかります!!

とはいえ、この部分を何とかしないと、プロジェクターじゃなくて単にHID化するに

してもやはり奥行きが・・・・。

幸いこの部分はどれだけ後ろに出っ張ろうとタイヤに干渉することはなさそうです。

なので、こんなものを作ってみました。





鉄板で箱を作ったわけです。

で、タイヤハウスに通じる鉄板をこの形にカットして、こいつを溶接してみようと。




このマスキングテープのラインでカットするわけです。

ざっくりカットして箱を溶接し、溶接面にコーキング剤をたっぷり塗って保護。





こんな感じッスね。

こっち側から見るといいんですが、タイヤハウス側から見ると・・・・・・・・





こうなるッス。

5センチほど出っ張りが出来ましたが、タイヤの動作には全く影響ありません。

タイヤの動作には影響ないけれど、いかんせんタイヤが巻き上げた砂やら砂利やら

雨水、泥水がぶっかかるでしょうから、思い切りコーキング剤で固め、その上から

シャーシーブラックを吹きます。





こんな風になりました。





裏側(タイヤハウス側)はこんな感じッス。

何年ぐらい持つだろうか?このカバー自体何かの流用ではなくてワンオフだから

その時はまた何とかしなければ。

まぁ、とりあえずこれでライトを収納する場所が確保できたわけです。そして防水も

ばっちり。後は取付と配線接続。

もう少しで「満月の夜」じゃなくても夜道を走れるワゴニアが出来そうです。

(ちなみにワゴニアのライトのおかげで満月が如何に明るいか分かりましたよ!)

さて、下準備は完璧。ライトの取付といきましょう!!





ほい!

こんな感じになりました。

スモールを点灯すると・・・・・





かわいらしくてん・てん・てん・とライトが付きます。

これが噂のCCFLってやつですね。基本的には丸い輪っかでひかってますが、

ライトカバー本体のスリットがてん・てんなので、そこから漏れた光が光ります。

今はイカリング流行ですが、僕はこっちの方がいいですね。

というか、これならリフレクターに穴あけてポジションつけた方が良かったかな?

ちなみに販売元さんの画像をお借りするとこんな感じです。





これだけ見るととても綺麗なんですけどね。もっと白なのでちょっと寒い感じです。

さて、ライトだけ見るとそれなりにかっこよく見えますが、全体を引いてみると・・・





こんな感じです。

いかがでしょうか?ライトだけ見ると結構かっこいいんですが、全体を引いてみると

正直「・・・・・?」って感じですね。

と言うかハッキリとレンズカットが付いた昔のハロゲンの方が似合う!と思います。

言い方を変えましょう。プロジェクター「ダサイ!!」。

古い車をアップデートする場合、例えばこのワゴニアだと、車高を落としてサイドの

ウッドパネルを取り払い、黒か何かにオールペンして更にこのライト等という、

実際はフルカスタムだけど、センス良く昔の面影をスパイスとして残していれば

かっこいいのではないかと思うのですが、全体がボロボロなのにライトだけ近代的

ってのはどうもいただけない気がします。

しかしですね、僕はかっこよくしようと思ってプロジェクターにしたのではなく、単に

「暗すぎるヘッドライトを明るくしたい」という思いだけなので、これで良しとします。

明るい!とにかく明るい。ただ問題が一つ。

パッシングが出来ない。何しろHIDのライト一対のみですからね。

HIDはすぐに明るくならないので、パッシングしても目立たない。

どうしようかな。出来れば補助灯などはつけたくないし、さはさりながら、最近の

車みたいにきらきらにしたくないしな・・・・。乞うご期待って事で・・・。