烏帽子岳は浅間山からの山の連なりの一番西はずれの山になります。
標高は2065mですので、それほどきつい山ではありませんが、色々な高山植物が咲く美しい山です。そろそろレンゲツツジが咲いただろうかと思いながら歩いてみました。
今回は4歳になった姪の子供と一緒に登りましたので、無理しない行程をとりながらゆっくり花を眺めながらの山歩きになりました。
1日目
信越道の東部湯の丸インターでおり、湯ノ丸高原の地蔵峠から烏帽子岳を目指して登りました。湯ノ丸高原はレンゲツツジが丁度最盛期を迎えていました。
湯ノ丸山からの登山道が合流する地点までは、ゆったりとした登り道ですが、それからはいよいよ登りがきつくなってきます。
色とりどりに咲く高山植物を眺めながら、子供のペースに合わせて登りました。
梅雨の季節ですから、なかなかすっきりとは晴れませんでしたが、それなりの好天気でした。ようやくたどりついた山頂からは、四阿山(あずまやさん)や篭ノ登山が見渡せました。
本当は湯ノ丸山へも登りたかったのですが、今回は無理をせずに登って来た道を地蔵峠へ下りました。
今晩の宿は特に予約をしていませんでしたので、車を移動して高峰高原の高原ホテルに泊まることにしました。
2000mの地点にありますこの高原ホテルからは天気がよければ、南アルプスや富士山も見えるそうですが、残念ながらこの季節では見えません。夜には夕立がきて雹がバラバラ音をたてて降りました。
このホテルでちょっと思いがけない夕食に出会いました。実はフランス料理だったのです。山登りにきてちょっとこんな体験は初めてでした。
そして地元の登山者の方からもうコマクサが咲いている事を教えてもらいました。通常の年より2週間ほど開花が早いそうです。この話を聞いて翌日は急遽コマクサを眺めに登ることにしました。
2日目
車で湯ノ丸高原への道を引き返し、途中の兎平に車を止めて、三方ヶ峰を目指します。
池ノ平湿原を横切り、いよいよ登ります。この道はそれほど厳しい登りではありませんので、程なくコマクサが保護されている場所へ達しました。
確かにもう咲いています。コマクサを見るのはずいぶん久しぶりですね。以前に見たのは北海道の大雪山のお花畑でした。でもここのコマクサは柵で完全に保護されています。こうしないと盗掘されてなくなってしまうのだそうです。
ちょっと悲しい気分です。でも久しぶりにコマクサとのご対面でした。
ついでにコマクサ岳へ登り、昨日登った烏帽子岳を遠望して「昨日あそこのてっぺんに登ったのだよ」と四歳の子に教えてあげました。その顔はちょっと誇らしげでした。
今回の山歩きは梅雨の晴れ間と言えるようなこの季節では好天気に恵まれました。
ちょっと嬉しい山歩きでした。
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