至仏山とニッコウキスゲの尾瀬(2002/07/21〜2002/07/22)

夏の至仏山を登りたくて、計画しました。高山植物がいっぱい、咲いていることを期待しての計画です。それと今年は花の季節が早めになっていますので、ニッコウキスゲが見頃かも、と考えました。

1日目
鳩待峠から悪沢岳→至仏山のコースをたどります。
朝のうちは結構いい天気かなと思いながら、登り始めましたが段々霧が巻いてきました。特に西側の谷からは猛烈に風が巻き上がってきます。でもやはり期待通りに色々な高山植物が咲き乱れています。
まだ白山シャクナゲも咲いていました。ようやくたどり着いた至仏の山頂は人でいっぱいで早々と山の鼻を目指して下りますが、この道は半端な道ではありませんでした。山の鼻へ向かって一直線の急坂の道で、更に滑りやすい石と木の階段に悩まされながらようやく山の鼻へたどり着きホッと一息つきました。
ここからは温泉小屋を目指して、尾瀬ヶ原を歩きます。牛首から東電小屋への道へ入りますと、日曜日とは思えない位静かな尾瀬です。もうニッコウキスゲも盛りを過ぎていますが、このあたりは尾瀬ヶ原が黄色く見えるほど咲き乱れています。
ヨッピ川の吊橋をわたってしばらく歩くと東電小屋が見えてきます。もうあとひと歩きで温泉小屋です。
温泉小屋で今日の汗を流して夕食を食べて、のんびりしていると激しい夕立がきました。明日の天気を気にしながら今日は早めに眠ります。

2日目
朝起きるとすべてが霧の中の世界です。でも天気予報ではそれなりの好天気のようです。天気がよさそうだとのことで、最初は計画にありませんでしたが、せっかくここまできたので三条ノ滝を見に行くことにしました。余分な荷物は小屋に預けて出かけます。
段々道は険しくなりますが、途中の平滑ノ滝で一休みして更に歩きます。歩きはじめてから約1時間で目的の三条ノ滝に到達します。水量が豊富な時季ですから見事な景色でした。これからきた道を時間をかけて小屋へ帰ります。
小屋の前のテーブルでコーヒーをドリップして一息ついてから、帰り道をたどります。とりあえず見晴十字路まで歩き弥四郎清水でのどを潤します。最初の計画では富士見下へ下山の予定でしたが、同行者の足の具合を考えて一番楽な鳩待峠への道を帰ることにしました。ここから竜宮小屋経由で山の鼻を目指して歩きます。山の鼻は夏休みになった子供たちでいっぱいでした。鳩待峠からの道は尾瀬へ入るには一番楽な道になりますのでいつもここは込み合っています。
山の鼻で遅い昼食を食べて鳩待まで最後のひと登りをします。右手を見ますと昨日は霧の中でした至仏山が堂々とした姿をみせていました。

梅雨明けする前の時期の山歩きでしたが、それなりの天気に恵まれニッコウキスゲの尾瀬も楽しめ、ちょっと足は疲れましたが有意義な山歩きでした。

ハクサンシャクナゲ ハクサンコザクラ ヨツバシオガマ

霧の中でワタスゲがゆれる

チングルマ シナノキンバイ ハクサンフウロ
ミヤマウスユキソウ タカネバラ タカネナデシコ

色々な花が咲き乱れています

睡蓮のようなヒツジグサ

東電小屋への道から牛首方向をながめる

ニッコウキスゲの尾瀬ヶ原のむこうにうっすらと燧が見えます

池塘の中に浮島がうく 平滑ノ滝 三条ノ滝
温泉小屋 コオニユリ 山の鼻を目指して歩きます
後ろを振り返ると燧岳 トキソウ

池塘のむこうは堂々とした燧岳


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このページの最終更新日は:2013/04/17