きつね色の尾瀬(2006/10/17)

秋の深まりを感じるために、尾瀬を歩いてみました。
最初の予定では、戸倉に車を置いて鳩待峠までバスであがり、アヤメ平から尾瀬沼へ抜けて大清水へ下る予定でしたが、バスの時間が遅いようで、時間のロスがもったいなくて、鳩待峠まで車で上がり、帰りは鳩待峠まで歩いてくる1周コースに変更しました。
ちょっとハードなロングコースになりましたが、午前5時30分アヤメ平を目指して鳩待峠を出発します。

6時30分
横田代到着。霜で覆われた木道は滑りやすく慎重に歩きます。
更に歩いて行きますと、南面の景色が広がります。
赤城山の更に先には富士山が望めます。
7時20分
アヤメ平に着きました。
燧ケ岳が見えてきました。

アヤメ平の向こうには至仏山が姿を見せています。
まもなく富士見峠です。
遠く赤城山へ連なる山々の眺めは心の安らぐ景色です。

富士見平の池から燧ケ岳が美しく眺められます。
7時50分富士見峠に着きました。
これから白尾山への道に向かいますが、マイクロウェブの中継基地まではバラスの道で歩きにくい道でした。
白尾山から皿伏山へと歩いて行きますが、ほとんど展望の利かない道で黙々と歩きます。
10時45分
大清水平到着
まもなく尾瀬沼の西岸に着きます。
歩き始めてから、今日は誰とも行き会っていません。
本当に静かなコースでした。
11時5分
尾瀬沼に西岸に出ました。
まだいくらか色づいた木があります。
まもなく沼尻に着きます。
燧ケ岳の姿が大きくなります。
11時37分沼尻休憩所到着。
昼食を食べてから見晴十字路へ向かいます。
色づいた白樺の大木 まだきれいなもみじの色 13時5分
見晴十字路到着
山小屋はもう冬ごもりの準備中です。

下田代から至仏山が尾瀬ヶ原の向こうに望めます。
きつね色の湿原はすっかり秋色になっています。

振り返ると見晴十字路の山小屋の後ろにはすっきりとした秋空に燧ケ岳がみえます。
もうすっかり晩秋の装いです。

景鶴山もすっかり秋色です。
山の下には、東電小屋が小さく見えています。

どこまでも澄み切った秋空と、きつね色の湿原、そして背景は燧ケ岳 もう白樺は、落葉しています。
13時40分
竜宮小屋到着
帰りの時間の目途がついてきましたので一休みします。
見晴で汲んできた弥四郎清水でお湯を沸かし、ラーメンとコーヒーで一休み。
秋色の池溏に風が吹きます。 秋色の湿原に木道が延々と続きます。

池に浮かんだヒツジ草も秋色に染まっています。
光を浴びて輝き、すっかりモネの世界です。
風が吹き、さざなみがたち、まもなく深い雪に覆われ、人を寄せ付けない世界へと尾瀬は変わって行きます。

まもなく山ノ鼻に着きます。
長かった今日のコースも最後の鳩待峠への登りで終わります。
15時15分山ノ鼻に到着。
山小屋は冬支度の大掃除中でした。一休みして鳩待峠へ向かいます。
16時15分鳩待峠到着
朝5時30分に出発して10時間45分の長い行程が終わりました。
尾瀬自体の紅葉は1週間ほど遅かったようですが、きつね色に染まった湿原の景色をほとんど一人占め状態で満喫できました。
来年は本当に紅葉の真っ盛りに歩いてみたいと思います。

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このページの最終更新日は:2013/04/03