谷川岳から平標山へ(201 2/ 07/09〜2012/07/10)

/9(月)
以前から考えていた上越国境の縦走路を単独行で歩きに行きました。現在の天候は小雨模様ですが、天候は必ず回復すると天気図で予想して出かけました。
土合駅に駐車しようかと考えていましたが、あいにくの小雨模様ですので谷川岳ロープウェイのタワー駐車場にとめて支度をします。
登山届けを投入してから、西黒尾根の登山口を2:25に登り始めます。
4:49
雨はようやく小降りになりました。
天神平の尾根がガスの中に浮かんでいます。
5:30
ラクダの背を通過します。
鎖場は雨で濡れていて危険な状態です。慎重に登ってきました。
5:35
ガレ沢の頭に到着。厳剛新道が合流します。
このイワシモツケもこの周辺でしか確認できませんでした。 岩に張り付くように咲いているイブキジャコウソウの花。 ユキワリソウが岩場に咲いています。袈裟丸山で見て以来の対面です。
ミネウスユキソウの花。 ザンゲ岩の前に群生するミヤマキンポーゲ。 ハクサンチドリの綺麗な花。

ミヤマダイモンジソウの可憐な花です。
ようやくお目にかかったホソバヒナウスユキソウの花。
この辺りの岩場には結構まとまって咲いていました。

8:07
花の写真を取りまくっていましたので予定より遅れ気味ですが、トマノ耳と肩の小屋の分岐に到着。
今回は山頂には寄らずに肩の小屋へ向かいます。
8:09
肩の小屋到着。小屋の前のベンチで朝食にして8:22平標山への縦走路を歩き始めます。

相変わらず霧雨がまとわりつきますが、色々な花が目を楽しませてくれます。
ウサギギクは登山道脇に結構咲いています。

8:51
中ゴー尾根の分岐に到着。
登山道は濡れた草に覆われていて容赦なく登山靴の中までぬらしてくれます。雨具のズボンとスパッツを装備していますが、それでも濡れてしまいます。

オジカ沢ノ頭へ歩いてゆくうちに段々群馬県側はガスが薄れてきました。

10:07
オジカ沢ノ頭に到着。
新潟県側はまだ深いガスの中です。

オノエラン
この花も尾根道に結構咲いていました。

10:13
オジカ沢ノ避難小屋を通過します。
小屋の中にはスノコが敷き詰めてありますが、かなり傾斜があり居心地は良くないようです。
オジカ沢ノ頭から下ってゆくと前方に万太郎山からエビス大黒ノ頭への稜線が見えてきました。 ハクサンシャクナゲが稜線の北側に咲いています。

さっきまでガスに包まれていた茂倉岳が見えてきました。

こちらは爼ーの稜線です。南側は切れ落ちていますが、北側はまだ緩やかな斜面です。

11:06
小障子ノ頭到着。
大障子ノ避難小屋へ向かいます。

この花もウサギギクです。

11:25
大障子ノ避難小屋に到着。
ここの水場で水を補給して万太郎山を越えた越路避難小屋まで行こうと考えていましたが、足にかなり疲れが来ていますので、今日はここに泊まることにします。
振り返ってみますと、今日歩いてきた登山道が続いています。 ゆっくり昼食を済ませてから水場に下って水を補給に行きました。
水場の近くには、ショウジョウバカマとウメバチソウが咲いています。
誰かやって来るかと待っていましたが、本日は誰も縦走してきません。

避難小屋の中でシェラフにもぐりこんで一眠りしていたら、一面ガスに覆われてしまいました。
夕食を済ませて、今日はあきらめて寝ようとしましたが、念のためと外をのぞいたらガスが消えていました。
19:06
綺麗な夕陽が沈んでゆきました。
明日は早立ちします。

/10(火)

4:35
大障子避難小屋を出発します。
大障子ノ頭への登山道を登りながら振り返ると、大障子避難小屋は眼下に見えています。

4:59
オキノ耳と一ノ倉岳の間から朝日が顔を出しました。
5:13
大障子ノ頭につきました。
この後登る万太郎山の大きな姿が目にとびこんできます。
80mほど下ってから224mの登りになります。
エビス大黒ノ頭への稜線もくっきり見えています。
今日は絶好のお天気のようです。
登り道から南側を見ますと、遠くにテーブルマウンテンの上州三峰山や子持山、赤城山が見えています。

この花はモミジカラマツです。
登山道脇に良く咲いていました。

6:16
万太郎山頂に到着。
私の影が映っています。
この先に歩くエビス大黒ノ頭から仙ノ倉山が見えてきました。
遠くには山頂が平らな苗場山が見えています。
南側には日光白根山、皇海山、袈裟丸山が一番奥に見えています。
まだニッコウキスゲの咲く時期には早かったのですが、万太郎山からの下り道で咲き始めたものを見つけました。
大障子ノ頭からの登り道にも蕾をつけた群生地がありましたので、ニッコウキスゲは万太郎山周辺が一番多いようです。

オオバギボウシの花。 6:57
越路避難小屋に到着。中をのぞいてみたら、一番綺麗な避難小屋でした。水さえあれば居心地は良いようです。
7:16
毛渡乗越到着。
これからアップダウンを繰り返しながら320mの登りでエビス大黒ノ頭になります。
今日の一番きつい登りです。
ハクサンフウロ
私の好きな花のひとつですが、可憐な花です。

まもなくエビス大黒ノ頭に着きます。
今日初めて他の登山者に出会いました。肩の小屋に昨日泊まって、今日は平標山から大源太山を通り川古温泉まで行くそうです。
食事つきの山小屋泊まりですから、ザックは軽いと思いますが、花や景色には目のくれずに追い越してゆかれました。

8:50
エビス大黒ノ頭に到着。
山頂には仙ノ倉山から歩いてきた山ボーイが一人立っていました。
万太郎山まで行きたい様でした。
平標山から登った方はほとんど仙ノ倉山で引き返すようです。

9:27
エビス大黒避難小屋到着。
ようやく登山道の草も乾いてきましたので、雨具のズボンとスパッツを脱いで涼しいスタイルにします。
仙ノ倉山まで242mの標高差を登ります。

ヨツバシオガマの花。
この花も多い山でした。

仙ノ倉山への登りで見つけたハクサンイチゲ。
なお仙ノ倉山から平標山までの間のお花畑はこの花の群生地でした。

10:25
仙ノ倉山到着。
休まずに平標山へ向かいます。

大分雲が出てきて、更に風が強くなってきました。前方に平標山が見えています。

ハクサンコザクラの花が結構咲いています。
チングルマはもう花びらが散っていました。ここのお花畑は見事です。

11:32
平標山到着。
この山まで来ると登山客がいっぱいです。縦走路の静けさがうそのような感覚になります。
今日は松手山経由で下ります。

12:59
松手山到着。
疲れもあって途中でゆっくり昼食休みをしましたので、タイムロスが多くなり越後湯沢へのバスが一本遅くなってしまいました。

14:22
平標山登山口に到着。
15:50の越後湯沢行きのバスで越後湯沢駅まで行き、上越線のみなかみ行最終電車で土合まで戻り、車を回収して無事帰宅しました。

前々から計画して歩き残していた上越国境の縦走を梅雨の晴れ間を狙って実行しました。
一日目は雨に降られての岩場登りもありましたが、綺麗な花たちに出会えて楽しい山歩きでした。今度は季節を変えてまた歩きたいと思います。

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このページの最終更新日は:2013/04/17