サブウーハーの取付

さて、全く低音の出ない13センチスピーカーで低音を少しでもならそうという努力を

一切やめ、ウーハーをつけることにします。

選択肢としてはアンプが付いたアクティブウーハーってのもアルにはあるんですが、

どうも車にマッチしない。というか、アクティブウーハーってどれもたいしたこと無い

んですよね。ボーズのオーディオって結構いい音しますよね。でもあの小さな

スピーカーを工夫して出している低音があまり好きじゃないんです。

アクティブスピーカーってのはあれと同じ気がして・・・・・。

低音はやはりでかいスピーカーで鳴らさないと。

もちろん筐体のでかいアクティブスピーカーも有りますが、いかにも後付って感じで

かっこよくない。なのでウーハーボックスを作ることにしました。

ワゴニアのリアシートはスラントしているので、この角度を利用して製作します。

極力荷室に張り出させたくないため、底面35センチ、高さ45センチ、上面9センチ

横幅は確か100センチだったかな?後で図面で確認しておきますが、基本的に

30センチウーハーに十分な容量を確保できるようにし、且つ極力荷室容量を

喰わないように・・・。





材料を切り出し、少しずつ組み立てます。この写真には写っていませんが

ウーハー側はちゃんと吸音材もきっちり張って、ブチルゴム系のコーキング済み。

吸音材は大したものではありませんので、まぁ気休めって感じかな・・・。

30センチのウーハーをならすとなるとそれなりのアンプも必要になるわけですが、

実はこのアンプを置く場所がワゴニアにはない!!

リアシートはボディーに直づけだし、フロントシートの下には無意味にでかいパワー

シート用のモーターユニットが入ってます。

なのでフロントスピーカー用のアンプは小さい物を助手席の足下に入れてますが

リアのウーハーをならす200Wとかのアンプではそうもいきません。

なのでこのウーハーボックスの中に仕込めるようにします。

それで出来たのがこんな感じ。





箱を半分に仕切って、半分がウーハーボックス、半分がアンプ収納スペースに

してみました。ウーハー側で50リットル弱の容量がありますので、十分かと。

アンプ側は扉をつけて開閉できるようにしてあり、アンプを交換したり、音質を

調整するときも至って簡単。

但しこの小さいスペースに押し込んでしまうため、放熱の問題が。

そこでアンプ収納スペースの上部に電動ファンを仕込み、アクセサリーに連動させ

アンプが動いているときは上のファンも動いて排熱を助けてくれるようにしました。





これは効果があるようで、いくら音楽を聴きっぱなしにしてもアンプのサーマル

リレーが働いてしまうことはありません。

ただ、音がうるさい!!ずっと「ブーン」っていってんですよね。

サーモスタットが付いたスイッチつけて、アンプ室の温度が上昇したときだけ

動くように改造しないと。

最初につけたのはパナソニックのブリッジ200Wのアンプ(もちろんブリッジ)で

同じくパナソニックの「スーパーフラットウーハー」というのをならしてみました。

いや、すごい!思った以上に低音がズンズン。

しかし音のつながりが至って悪い。

ヘッドユニット側にもアンプ側にも「ローパスフィルター」が付いているので、最初は

アンプをスルーにしてヘッドユニット側で調整してみました。

が、全然ダメ。どの周波数に設定してもしたばっかり出て全然音がつながらない。

アンプ側でコントロールしてみても同じ。

仕方がなのでローパスをカットしてそのままスルーでならしてみたんですが、

ほぼ変わりなし。

オーディオCDでチェックしてみると80ヘルツから100ヘルツにものすごい谷が

有ることが分かりました。

これはいかんと思い、そのレンジを上げてみたんですが、効果無し。

そうそう、僕のウーハーボックスはバスレフ用の穴を開けてあり、バスレフポート

を長さが違う物をいくつか用意して共振周波数を調整できるようにしたんですが、

これも何をしてもダメ。

もしかしてスピーカーボックスの設計そのものが悪いのかと思い落ち込みつつ

最後の望みを託してスピーカーを交換してみることにしました。

ネットで探してみるとJVCの長期在庫品が破格の値段で出品中だったので、

だめもとで応札→めでたく落札!

パナソニックのスピーカーをはずして付け替えるだけなので5分もあればOK。

で、JVCにしてみたところ、・・・・・・・いい!いいですよ!!

最初につけたパナソニックのスピーカーはスーパーーフラットウーハーというもので

定格150W、マックス450Wです。非常に薄型で、デザインはなんとなく昭和の

香りが漂う野暮ったさ(これもおそらく古いものでしょうね)。

新しいJVCはマックス800Wということしかわかりませんが、定格だと300Wぐらい

でしょうか?

アンプがマックス200Wだということを考えると、パナの方がいいのかもとは思う

んですが、もともとそんなこだわったオーディオマニアではありません。

なのでいかがなものかと思いつつつけたのですが、これが思いのほかよかった。

はっきり言ってスピーカーの性能を発揮できていないのがわかりますが、

いいんです。ローパスかけると下が強く出てしまうので、スルーにして、ウーハー

というよりはでかいスピーカーにアンプかけて鳴らしている状態で使うと

非常に心地よく音楽を聴けます。

考えてみれば13センチスピーカーにミッドバスもいれず、いきなり30センチの

ウーハーじゃぁ、音がつながるわけがないっすね。





こっちのほうが断然高級感ありますよね・・・・・。





もうこれでいいと思ったので、グリルもつけてみました。

これで安心して荷室荷物を放り込めます。

リアシートの背面上部から10センチ程度しかてっぱってません。大きく見えますが、

案外とに室の広さを邪魔してないんですよ(いや、そうでもないかな?)

いずれにしろ十分なエンクロージャー容量を確保しつつ、極力荷室を有効に使う

のであれば、この方法がいいように思います。

(リアシートのスラントを利用した三角形のスペースプラスアルファで細い台形)

最後になりますが、オーディオファンの方、すみませんね。

はっきり言ってその筋の方から言わせると、何もかも(たとえばアンプとスピーカー

のバランスとか、設置の仕方とかもろもろ)だめだめなのは承知の上です。

でも、しっかりと低音が出ないといやなんです。

音のつながりとかそういうの、あまりよくないかもしれません。でも僕は満足です!

低音もアンプのついたアクティブスピーカーと違い、しっかりと力強い音で鳴って

いますし、かといってブーミングのかたがたのように低音ばかりがズンズンとすごい

音圧でなっているわけではありません。でもしっかりと激しい低音。

不思議なことに(ようするに音圧がないだけだとは思うのですが)車外に恥ずかしい

低音がズンズン漏れるのも最小限。窓を閉めているとほとんど聞こえない・・・・・

・・・のですが、どういうわけだかとなりにとまった車の中などでは結構激しく低音が

聞こえるんですよ。これ、何でなんでしょうね?


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