堪らなく楽しい数学


   (著書出版までの経緯について)

2017年の年賀状でゼロ除算の大勢が見えたと述べて、ゼロ除算について全体を纏められる気持ちを抱いていた。2017年6月リスボンでの微分方程式に関する大きな国際会議で有能な数学者の協力が得られれば、著書の出版も望めると考えて、国際会議の組織員で大変興味を持ち、画期的な発見と高く評価してくれたギリシャの教授に共著で本の出版はどうかと打診したところ積極的に話しにのってくれた。題名をギリシャ語で書いて、表紙裏に英訳を付けるなどと面白い構想まで具体的に提案してくれた。 表現と数学の内容を豊かにするために 本を出版するときには、外国の方を共著者に加えたいと思っていた。暫くして、病などの理由で出版計画は挫折してしまったがそれが契機となって、ゼロ除算の全体の様子を纏めてみたいと思い154ページのメモ書きを作成し、それをインターネット上に公開して内外の人々の意見を広く求めた。著書出版については、前回スプリンガー社からの再生核の理論の出版の永い苦労から、有力な協力者が得られなければ2,3年は出版を進めることができないと考えていた。 ところが公開の様子を知った出版社から本として出版しないかとの問い合わせを頂いたが多くは、経費が掛かる(要求される)が Cambrige Scholars Publishing は 経費無料、出版条件なども大変良いので、急ぎ出版計画を進めることにした。 素案に対して、約3カ月で、外部審査、内部審査を経て出版契約が出来た(2018.3.20)。その間、最終原稿(2018.3.26)を完成させるために慎重に対応して次のような手順を行った。

まずは、最新版をインターネット上に公開し、関係者には早期の出版を進めるので、意見や所感を寄せてくれるようにと多くの内外の関係者にメールでも要請した:

Dear the great challengers on the division by zero and the related mathematicians:

This morning, I received a good news from some publishers of UK that for a book entitled Division by Zero Calculus - dated 19 January 2018. I am pleased to confirm that we would like to go ahead and take your project to publication stage, as it will make a fine and desirable addition to our current titles.

I would like to do my best for the publication. I attached the up-to-date version.

May I have your kind suggestions and comments for my book? Tentatively, I would like to finish my book manuscript in April, 2018.

I would like to start for checking and some additions for the book.

2018.2.27.11:16

 

さらに、日本数学会2018.3.18(東大駒場)でも真正面から問題を明らかにした。関係分科会に2度に亘ってメーリングリストを用いて、3月15日群馬大学での公開の研究集会を案内し、論理の展開、認識の適否を検証したいとして、予告し問題点を明らかにして研究集会と学会に望んだ。これらの意図は著書出版計画が急速に進み、内容が現代数学の初歩の欠陥を広く指摘し、現在の教科書、学術書の変更を求めているので、慎重に、慎重に対応したいということであった。経過は将来の貴重な記録になるので、纏めて置く。

研究集会の案内は結構刺激的なものであったと見られよう:

メーリング登録者各位(2018.2.14):

下記のように研究会を企画して頂けることになりましたので、ご案内します。ゼロ除算は別格慎重に研究を進めていますが、次のように表明している認識、その是非などを検証したいと思っています。何でもご意見など頂ければ誠に幸いです:

複素解析学では、無限遠点はゼロで表されること、円の中心の鏡像は無限遠点ではなくて中心自身であること、ローラン展開は孤立特異点で意味のある、有限確定値を取ることなど、基本的な間違いが存在する。微分方程式などは欠陥だらけで、誠に恥ずかしい教科書であふれていると言える。 超古典的な高木貞治氏の解析概論も確かな欠陥が出てきた。勾配や曲率、ローラン展開などに、コーシーの平均値定理さえ進化できる。

しかしながら、奥村博氏の影響を受けて、現在のところユークリッド幾何学への影響が大きいと言えます。我々の空間の認識はアリストテレス、ユークリッド以来の変更が求められている。

敬 具

メーリング登録者各位(2018.3.6):

下記のように研究集会を企画して頂けることになりましたので、ご案内(要旨付)します。ゼロ除算の研究は別格慎重に研究を進めていますが、次のように表明している認識、その是非などを検証したい。何でもご意見など頂ければ誠に幸いです。また、興味、関心を抱いて頂けそうな方に転送などして頂ければ幸いです。

どうぞ宜しくお願いします。 敬具

第1回 ゼロ除算研究集会のご案内

下記のように研究集会を開催しますので、ご案内致します。

日時: 2018.3.15(木曜日).11:00 - 15:00

場所: 群馬大学大学院 理工学府

概要: 始めにゼロ除算の全体について、齋藤三郎群馬大学名誉教授から30分くらい 総合的な報告を受けて、その後、討論を重視する形で進める。昼食を挟んで、討論し、最後に 今後の研究活動について検討する。

参加希望者は、開場の準備、プログラムの検討上 下記にメールにて、届けて下さい:

kbdmm360@yahoo.co.jp, saburou.saitoh@gmail.com

尚、ゼロ除算の研究状況は、

数学基礎学力研究会 サイトで解説が続けられています:http://www.mirun.sctv.jp/~suugaku/

また、ohttp://okmr.yamatoblog.net/ に 関連情報があります。

(後援:数学基礎学力研究会、NejiLaw、再生核研究) 

 第1回ゼロ除算研究集会基調講演要旨

(日時:2018.3.15(木曜日) 11:00 - 15:00 場所: 群馬大学大学院 理工学府)

ゼロで割る問題 例えば100/0の意味、 ゼロ除算は インドで628年ゼロの発見以来の問題として、神秘的な歴史を辿って来ていて、最近でも大論文がおかしな感じで発表されている。ゼロ除算は 物理的には アリストテレスが 最初に不可能であると述べていると専門家が論じていて、それ以来物理学上での問題意識は強く、アインシュタインの人生最大の関心事であったという。ゼロ除算は数学的には 不可能であるとされ、数学的ではなく、物理学上の問題とゼロ除算が計算機障害を起こすことから、論理的な回避を目指して、今なお研究が盛んに進められている。

しかるに、我々は約4年前に全く、自然で簡単な 数学的に完全である と考えるゼロ除算を発見して現在、全体の様子が明かに成って来た。そこで、ゼロ除算を歴史的に振り返り、我々の発見した新しい数学を紹介したい。

まず、歴史、結果と、結果の意義と意味、を簡潔に 誰にでも分かるように解説したい。

簡単な結果が、アリストテレス、ユークリッド以来の 我々の空間の認識を変える、実は新しい世界を拓いていること。それらを実証するための 具体例を沢山挙げる。我々の空間の認識は 2000年以上 適切ではなく、したがって 初等数学全般に欠陥があることを 沢山の具体例で示す。

ゼロ除算は新しい世界を拓いており、この分野の研究を進め、世界史に貢献する意志を持ちたい。

尚、ゼロおよび算術の確立者 Brahmagupta (598 -668 ?) は1300年以上も前に、0/0=0 と定義していたのに、世界史は それは間違いであるとしてきた、数学界と世界史の恥を反省して、世界史の進化を図りたい。

                                                                           ( 以下、次号 )