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楽しい数学


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お知らせ

数学基礎学力研究会の基本理念は{楽しい数学}です。より多くの方々に「数学は面白い」と思っていただけるよう、種々の活動を行っております。

6月の数学教室は、「堪らなく楽しい数学-ゼロで割ることを考える(35)」と「和算入門(34)-松永良弼(1)」です。( 先月号までの分は、左のアーカイブの欄にあります。)

「数学教室」と「健二さんの楽しい数学」は毎月1日更新です。

数学教室

○ 堪らなく楽しい数学-ゼロで割ることを考える(35)

齋藤 三郎 群馬大学名誉教授、数学基礎学力研究会顧問

○ 和算入門(34)-松永良弼(1)

小林 龍彦 前橋工科大学名誉教授






江戸時代の後期には、 多くの和算家が全国を遊歴して数学や測量術などを教えていましたが、驚いたことに、朝野北水という人は天文学を教えて各地を遊歴していました。

朝野北水は、平賀源内、葛飾北斎の弟子などを経て、戯作者として黄表紙などを書いていたようですが、やがて 初等的な天文学を一般の人々に 分かりやすく教えるようになりました。北斎とは 幼馴染だったとする説もあるようです。

葛飾北斎といえば、西洋の絵画技術を学び,  富嶽三十六景など多くの作品を残し、逆に 海外の芸術家にも大きな影響を与えた、日本を代表する画家です。また、改名すること30回、引っ越しは90数回、引っ越しといっても長屋から別の長屋へと移動するだけですが、部屋の中はゴミ屑であふれ、炊事などは一切せず、金には全く無頓着で常に貧乏であったようで、天才芸術家の名に恥じない奇人として知られています。これは、絵を描く以外の時間を徹底的に削り取った結果 そのような生活ぶりになったようで、それでいて長生きをするのですから誠に面白い人物です。

作品の一つに「鳥越の不二(千葉市立美術館所蔵)」がありますが、遠景に富士山が描かれ 手前には 浅草天文台が描かれています。この「鳥越の不二」などを見ると、北水との関係をいろいろ想像したくなります。何故、浅草天文台を描いたのか、北斎も天体に興味があるのか、それとも単に珍しいので描いたのか、天体に興味があるとすれば それは北水の影響なのか、逆に北斎の影響で朝野北水が天文学を教えるようになったのか、等 いろいろと想像を楽しむことが出来るところです。

北斎は 晩年、娘で気質が瓜二つのお栄さんと共に、4回ほど長野の小布施に長期滞在し、肉筆画などを数多く描いています。そして、北水は長野で天文学の教授を行っていた時 行方不明となり、その後の消息は不明とのことです。

※小布施町には「北斎美術館」があり、一帯は多くの人で賑わっています。

北斎館
小布施町の北斎館






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